「トイレに行きたい・・・」 バス移動の最中、一人激しい尿意と戦う女子生徒かほる。 ほかの生徒が楽しく会話する中、一人下を向いている。 今かほるの学年は、修学旅行に来ており、次の場所へとバスで移動中であった。 かほるは、バスに乗る前にトイレに行きそびれてしまっていたのだ。 「ああっ、早くついて!」 しかし、かほるの思いもむなしく、まだ次の目的地へと着くには時間がかかりそうであった。 「ううぅ」 おしっこ我慢が、かなり切羽詰まってきたかほる。 そんな時、おしっこが少し漏れ出してきたのだ。 「ダメ!」 急いで水門に力を入れなおし、決壊を防ごうとするかほる。 「うぐぐぅ!」 そのかいあって、なんとか彼女の下着を少し濡らす程度で収まってくれた。 しかし、このままではダムの決壊は時間の問題である。 「お・も・ら・し」という四文字が頭をよぎるかほる。 「本当に漏れちゃうよう・・・」 だんだんとパニックになってくるかほるであった。 バスはまだ目的地に到着する様子はない。 しかし、かほるのおしっこ我慢はもう限界であった。 このままではクラスメイト全員の前で、とても恥ずかしい姿を見せてしまうことになる。 そうなれば、もう学校に登校できなくなる。 かほるは意を決し、担任の先生にトイレに行きたい旨を伝えた。 担任の先生は、すぐにバス運転手とガイドさんにそのことを告げてくれた。 ガイドさんが言った。 「近くにコンビニエンスストアーがあるので、そこに停車しますね」 少しホッとするかほる。 しかし、気を抜けば今にもおしっこが漏れてしまいそうである。 最後の力を振り絞るかほるであった。 バスは数分でコンビニに到着した。 ガイドさんに連れられ、店内のトイレに向かうかほる。 しかし、お手洗いには先客がいるようだ。 ドアの前で、体をくねらせながら、尿意を耐えるかほる。 店内のお客さんに、ちらちら見られるかほる。 こんな姿、男子生徒の前では絶対に見せられないが、バスの中から窓越しに見ている男子生徒がいることは確かだ。 「早く出て!」 そう思いながら耐えていると、トイレのドアが開いた。 急いで中に入るかほる。 セーラー服のスカートをたくし上げ、一気に下着を下ろす彼女。 洋式便座に腰を下ろす最中から、もうおしっこが噴き出してきていた。 「はあぁ・・・」 音消しをすることもなく、たまりにたまったおしっこを一気に排出するかほる。 おしっこを出し切った後、パンツを見ると、みずからのおちびりで、シミができていた。 自らの股間と下着を急いでトイレットペーパーで拭き、トイレから出るかほる。 外では、心配そうなガイドさんが待っていてくれた。 「ご迷惑をおかけして、すみませんでした」 そう謝るかほるに、ガイドさんは、 「大丈夫だった?間に合ってよかった」 優しく声をかけてもらい、そのことが彼女はうれしかった。 バスに戻ると、みんながかほるのほうをちらちら見ている。 彼女がバスの中でトイレを我慢していたのが、クラスメイト全員にばれてしまっていた。 しかも、後ろを走っていた他のクラスのバスも、停車したため、学年全員にトイレに行ったことがばれてしまったかほるであった。 この作品は一部フィクションです。 皆さん、乗り物に乗る前には、きちんとトイレに行きましょうね(笑) |