授業中、急に席から立ち上がり、先生の方へと歩いていく一人の女子生徒。 「先生、トイレに行ってもいいですか」 小さな声で恥ずかしそうに先生に訴えるかほる。 しかし、 「休憩時間まで我慢できそうなら我慢して。どうしてもダメなら行ってもいい」 と答える男性教師。 それを聞き、しぶしぶ席へ戻る彼女。 かほるは、休み時間までトイレを我慢する方を選んだ。 しかし、女生徒が男子がいる中で「トイレに行きたい」と訴えるほどであるから、切羽詰まっているに決まっている。 それがわからない男性教師。 それから5分ほどたったであろうか。 「おしっこ我慢できないよう・・・」 かほるは、右手で股間を握りしめ、必死になって尿意に耐えていた。 「はやく授業終わって!」 「おしっこ、漏れる漏れる漏れる!!!」 前で授業を進める先生の話は、もう彼女には聞こえていない。 時折、小刻みに足を震わせ、耐えるかほるであった。 数分後、 「もうダメ!」 休み時間まで我慢することが不可能だと悟ったかほるは、意を決して再び立ち上がった。 教師にトイレに行く許しを得、教室を離れるかほる。 「ああっ、早くトイレに!」 「漏れる、漏れる、漏れる!」 急ぎながらも、しかし決壊が起こらぬよう慎重に歩みを進めるかほる。 階段が見えてきた。 かほるのクラスの教室は校舎の中二階にあるため、トイレに行くには階段を降りなければならない。 そして、階段を降り始めた時であった。 「ああっ!」 おしっこが漏れ始め、下着が生暖かくなってきたのだ。 「早くしないと!」 「ダメ!おしっこ止まって!」 しかし、かほるの意に反して、おしっこは止まらない。 彼女は、両手でスカートの上から股間を抑え、必死になって女子トイレを目指した。 トイレが見えてきた。 急いで中に入ろうとするかほる。 しかし、ここで悲劇が彼女を襲う。 「あっ」 トイレの床に敷いてある「すのこ」に足が引っ掛かり、かほるはトイレの入り口で転倒してしまった。 「じゅわーーー」 おしっこが一気に股間より噴き出してくる。 「ああっ!」 「ダメ、止まって!!」 しかし、かほるの願い(抵抗)もむなしく、床におしっこを漏らし続ける彼女。 おしっこは、かほるの下着を濡らすにとどまらず、履いている紺色のスカートもびしょびしょにしてしまう。 泣き出すかほる。 しばらくして、なかなか教室に戻ってこないかほるを心配した男性教師が、彼女を保健室まで連れて行ったのであった。 その後、かほるが友人から聞いた話によると、授業は中断し、クラスメイト全員、急遽理科室に移動させられたそうです。 その間に、手が空いていた先生方が、床・階段とトイレを掃除してくれたみたいです。 クラスメイトには、おもらしがばれていたとは思いますが、誰もそのことには触れてこなかったのが不幸中の幸いでした。 この作品は、一部フィクションです。 |