どこの学校もそうであろうがハイウエイコンピュータ専門高等学院の月曜の1時限目は全校集会が開かれる 本日は先ず生活指導部の先生(男性)からのお知らせである 今日は君たちに大事な話がある! と言っても男子たちにだ!女子には余り関係ない話になるのだが、 聞きたくない女子の皆様は耳を塞いでいても構わない では、言うぞ! 『急ぐとも心静かに手を添えて外に漏らすな松茸の露』と言う言葉を一度は聞いたことあるかもしれないが つまりだ、なにが言いたいかというとだ、近頃ある特定の男子トイレの小便器の使い方が非常に悪い、汚い 小便器の周りがおしっこまみれでOBをしているものがいるとの報告があがっている 「やだー、もう」という数人の女子の軽蔑的な声が聞こえた だから、女子は耳を塞いでおけと言っただろうが だが例外でもないが、若干ではあるが女子トイレの数少ない和式便器でもOBしたような跡があると言う報告もある 「それって、セクハラー」またもや数人の女子からの悲鳴の声 そんな発言を無視して生活指導部の男性教師の話は続く お前ら、自分で汚した場合はちゃんと自分で掃除をすれ、 ちゃんと拭き取れ、モップだってちゃんとトイレに置いてあるだろう、掃除のおばちゃんがたの手をあまり煩わすな 女性の先生の援護発言が入る 「貴女方、女子として恥ずかしいと思わないの?駄目よ、うら若き乙女がそんなはしたない事したら」 話は生活指導部の先生(男性)に戻る いいか、男子たちよ自分にどれだけの自信があるのか先生は知らないが 「そなたらはそんなに長くないんだ、もう一歩前に出るんだ」 意味を理解した男子生徒から笑い声が聞こえるその中に若干女子生徒の笑い声も微かに聞こえた 排尿排泄は生きていて当たり前の生理現象だ、奇麗な状態で気持ちよく用を足したいだろう! だから皆でお互いに大事に使ってくれ!本日の生活指導部からのお知らせは以上である。 続きまして校長先生からのお知らせ・・・・無駄に長い校長先生からのお話があり 最後には、生徒会からのお知らせがあり、本日の全校集会は終わった。 -放課後サークルの部屋にて- 谷「にしてもこの学校で御行儀の悪い奴がいただなんてな」 植木「本当にびっくりした、女子も居たのに生活指導の先生があそこまでモノ言うって事は、相当なんだろうな」 谷「誰なんだ、そんな御行儀の悪い奴」 植木「そんなこと言って、実は谷だったりとかしないよな」 谷「じょ、冗談じゃない俺はちゃんとしているよ」 ハナちゃん「あんたたちここに女子がいる事、忘れていない?」 谷・植木「あ、ごめん忘れてたわ」 ハナちゃん「酷い人たち」 男子トイレに平気で入ってくるハナちゃんには言われたくないなぁと発言をするふたり ハナちゃん「ふん・・・・」 植木「今日のハナちゃんは、ご機嫌が斜めのようだな」(ヒソヒソ) 谷「仕方がないよ、いぬヅかさんは今日学校を休んじゃっているから会えなくて寂しがっているんだよ」(ヒソヒソ) 植木「そういう事か仕方がないね」(ヒソヒソ) 谷「ハナちゃんは本当にいぬヅかさん大好きなんだぁ」(ヒソヒソ) 植木「お前だって、犬塚さんに会えあなくて寂しいんじゃないのか」 谷「ば、馬鹿言うな、別にそんなんじゃぁ・・・、そ、それよりも先生のあの川柳みたいな言葉」 「うまいこと言うって言えばうまいこと言うけれど」 植木「松茸とか、長さとかな、アレって先生のオリジナルか?」 谷「ちょっと、調べてみるとするか」 またまた朝の全校集会の話で盛り上がりを始める二人だったが 気が付くとハナちゃんの姿はなかった。 -一方その頃- 担任の先生に手伝いを頼まれやっと解放されたレンの姿 サークル部屋に足早に向かっている途中で男子トイレから出てくるハナちゃんを目撃した レン「(あれ、ハナちゃん?)」 植木や谷から、ハナちゃんが時より男子トイレを利用していると言う話を聞いていたが、本当にそうだったんだ ニアミスしなくてよかったと思いながら今ハナちゃんが出て行った男子トイレに入ったレン 用を足そうと小便器の前に立とうとしたら、一つだけ便器の周りがおしっこまみれになっていたのに気が付く ここの男子トイレは滅多に人が使う事のないトイレ しかも、とびちったおしっこからまだ若干湯気のようなものが見えた気がする まさかだけれど、【あらぬ事を色々と】想像してしまったレン そんなハナちゃんに限ってまさかそんな事をするのだろうか・・・いや、しないはず 個室の方に目をやるも使用したような形跡はない 実は割とむっつりだったりもするレン 何をどう想像したのかは謎であるが、元気になってしまい困り果てていた。 -再びサークル部屋- 植木「あ、帰ってきた」 谷「急に黙って居なくなって心配したじゃないか」 ハナちゃん「御不浄いくのに、いちいちあんたたちの許可を取る必要ないと思うけど」 かなりスッキリしたような顔で少し顔が赤くなっていて、それでいて機嫌が治っているように見えたハナちゃん 植木「許可を取るとかそういう事でなくて、一時退出する時は一声かけてほしいだけ」 ハナちゃん「あんたたちが変な話で盛り上がっていたから・・・言うタイミングを逃しただけよ」 谷「困ったハナちゃんだな、男子トイレに平気で入ってくるくせに、今更おしっこで恥ずかしがるとこじゃないだろう」 と、相変わらず二人に同時に頭を突っ込まれるハナちゃんでした ハナちゃんは、少しだけ笑っているようにも見えた 「ふん・・・」 作業に戻るハナちゃんの心の声 「(なかなか難しいけれど前よりだいぶ上手に狙えるようになったかも、今度はヒイロと一緒に)」 「(それにしてもあの川柳のようなのなかなか面白かったわね、女性の場合はなんて言うのかしら)」 「(今日のこの川柳ヒイロにも教えなきゃ、ヒイロはどんな反応をするかなぁ)」 その後暫くすると、男子トイレの小便器の壁には 『心静かに手を添えて 外に漏らすな松茸の露』 『少年よ 君たちはそんなに長くない もう一歩前に出るんだ』 という張り紙がされていたのである。 女子トイレの和式便器の個室にもなにか似たような感じの張り紙がされているが、それがなんて書かれているのかは女子生徒しか知らない事となった。 |