第8話 しーんっ… 真夏の甲子園は静寂に包まれた。 その静寂の中、一呼吸おいてから、すっと一塁塁審の手が上がった! 「ア、 アウト〜!」 そして、聖水学園側アルプススタンドから歓声が上がった。 しかし、間髪入れずに、いかりや監督が飛び出し、主審に何やらクレームをつけているようだった。 そのあとすぐ、主審が各審判を集め、マイクを持ち何やら言い始めた。 「えーっ、ただいまのプレーに対して、カワヤ工業高校からチャレンジの申請がありました。よって、これよりビデオ判定に入ります。」 甲子園のアルプススタンドはどよめいた。 「えっ…何よ…こ、これ以上…時間がかかったら、わ、私も…出ちゃう…」 最後の一球を投げ切ったアンジェリカだったが、まだ膀胱には大量の小便が溜められていた。最後の一球を投げ切って緊張の糸が切れたアンジェリカは、勝敗より、乙女としての恥じらいの方に心の重心が移っていた。 とにかく早くトイレに行って、たまりにたまった小便を深いクレパスから噴出させたかった。 しかし、ビデオ判定が始まってしまったのだ…。 アンジェリカは下唇を噛み、右手を腰に当て、筋肉質な太ももをクロスしながら、身もだえ耐えしかなかった。 それもそのはずだ、彼女の下腹部はかなり膨らみ、ユニフォームの上からも、その膀胱の膨張が分かるほどになっていた。 相当苦しいのか、彼女は、時折ユニフォームの上から、ワレメに沿って指をあてたり、尿道を刺激するように我慢していた。 しかし、そんなアンジェリカを尻目に、甲子園のビジョンには先ほどのプレーが何度も繰り返し流されていた。 (実況)「うーん、どうでしょうか?ほぼ同時、どちらともとれるタイミングですね〜。うん?」 詩織は弾昆にコメントを求めたが、反応はなかった。 怪訝に思い詩織は弾昆の方をみると、彼は、ただぼーっとモニターを見入ているだけだった。 それもそのはずだ、先ほどのプレーの確認ための動画が何度も、あらゆる角度から、しかもスローで、アップで流されていたのだ。 それはつまり、蓮美の失禁の瞬間もしっかり、何度も、いろんな角度から、スローでも甲子園のスクリーンに、また全国のお茶の間に流されているということでもあった。 (解説)『うぉー、スローで再生!しかも、かなりのアップでファーストのかわいこちゃんの股間からあふれる黄金水が、み、みえる!!!うぉー抜きてー』 弾昆の男根が大きくはれ上がっていた。 あまりにも立派なモノに少しドキッとした詩織だったが、あまりのゲスさに彼を無視して、実況を再開した。 「ちょっと!」 蓮美は何度も流される自分の失禁の瞬間に顔を赤らめた。 大きく開いた股の間から、我慢に我慢を重ねた黄色い尿が、ユニフォームの縫い目から噴き出る瞬間まで克明に映し出されていた。 縫い目から黄色い尿があふれ、それが蓮美の股間のシミに広がっていく様まで何度も何度も流されていた。 これは恥ずかしいだろう・・・ 『あー、お嫁に行けなかったらう、訴えてやる!』 一方、アンジェリカは、尿道口のすぐ裏側で迫った小便を必死に耐えていた。 ジワッ…ジワッ… あふれ出そうな小便に、たまらず右手で太ももを鷲掴みにした。 『もう…漏れちゃう…あああ、でも我慢しなきゃ…でもみんな漏らしてるし、漏らしても恥ずかしくないよね…いや違う!特殊な状況に騙されるなアン!』 アンジェリカはそんな思考しながら必死に漏れ出しそうな小便と戦っていた。 アンジェリカが尿意と戦っているうちに、ビデオ判定も終わったようだった。 彼女はなんとか耐えきりそうだった… (実況)「あっ、ビデオ判定が終わったようです。さぁ、注目しましょう!」 主審がマイクをもってしゃべり始めた。 「ビデオ判定の結果…」 静まり返る甲子園…どきどきと鼓動だけが聞こえた。 先ほどのプレーで胸の方までぐっしょり小便で濡れた真桜は、小便でへばりついたユニフォームが気持ち悪いのか何度もひっぱり、パタパタと空気を送っていた。 静けさの中、激しい真夏の太陽がジリジリと小便をもらした聖水学園の選手たちを照らしていた。 審判に注目が集まった。 「…判定は…アウト!アウトです!聖水学園 対 カワヤ工業高校の試合は3−2で聖水学園の勝利!ゲームセット!」 聖水学園側のアルプススタンドは大騒ぎになった。 いかりやはブチ切れて審判に詰め寄っていたが、審判団は相手しなかった。 そのいかりやとは裏腹に、がっくりと肩を落とす佐竹をはじめとするカワヤ工業高校のナインであった。 また余談であるが、大騒ぎの聖水学園のアルプススタンドでは、選手同様に小便を我慢していたチアリーダーや吹奏楽部の女生徒たち(女子高なので女子しかいないが…)が次々に失禁をし、アルプススタンドの応援席は一瞬滝のようになっていた。 (ウグイス嬢) 「聖水学園の栄誉を称えまして、校歌斉唱をおこないます」 『やった!これでお手洗いに行けるっ!!!あ、あと校歌斉唱を乗り切れば…』 アンジェリカは、耐え切れず、また少量をちびったが、慌てて股をさらに強く締め、必死にこらえた。 『は、早く、オシッコしたい!したい!したい!しーしーしたい!お母さん漏れるよ〜』 あまりの尿意に心の中は、少し幼児退行気味なアンジェリカであったが、最後のひと踏ん張りと言わんばかりに顔をこわばらせて、校歌斉唱の整列に向かった。 そして、あまりの尿意と恥ずかしさで彼女の眼には涙がたまっていた。 (実況)「あーっ、力投の竹俣選手、目に光るものがあります!おめでとうといいたいですね!」 詩織はアンジェリカの涙が、小便が漏れることへの不安と羞恥の涙だとは気づかないでいた。 そして、股間にシミをつけた聖水学園のナインが整列し、校歌斉唱が始まった。 続く |