或る日の出来事
本日ハイウェイコンピューター専門高等学院は午後から休校になり全館閉鎖され部室が使えなくなる為に
ハナちゃんが所属するサークルのメンバーは、レンの実家のお寺を使わせてもらう事になったのだ

ヒイロ「有難うね、レン」

レン「いいって構わないさ、今日は幸い葬儀も法事も入っていなくて広間が使えるから」
  「ささ、どうぞあがって、あがって」

ハナ・ヒイロ「おじゃまします」

ハナ「先輩の家って本当にお寺なんですね、しかもここのお寺だったなんて」

ヒイロ「うわぁ、やっぱり大きい」

ハナ「先輩の家って大きくて良いですね」

レン「俺、小さいころからよく言われるけど、ここ家じゃなくて寺だからね」
  「実際の居住スペースはそんなに大きくないし、後は殆ど、寺のモンだからね」
  「小学校の頃はよくクラスメイトに羨ましがられたけど、よくよく考えたらば納得のいかない話だよ」

ヒイロ「うふふ、レン君ったらまた言ってる」

ハナ「谷と植木は遅れてくるとの事です」

玄関に入ると、蓮姉がお出迎えをしてくれた

レン「蓮姉ただいま、こちら犬塚さんでこっちが肇さん」

ハナ「先輩、その名前で言わないでください」

レン「悪い悪い、これがハナちゃん、何故か苗字で呼ばれるのを嫌がるんだよ」

蓮美「あらお二人さん初めまして私は蓮美、弟がいつもお世話になってます」
  「なにレン、鞍替えでもするの?」

ヒイロ・ハナ「鞍替え?」

レン「何言ってんだよ蓮姉、犬塚さんとハナちゃんに失礼だろう」
蓮美「あ、ごめんごめんあんたが女の子を2人も連れてくるなんて珍しくってね、つい」
レン「本当に、勘弁してくれ」
蓮美「だよね、レンはとにかく一途だからねぇ」
レン「もういいから向こう行っててくれよ、あと蓮姉悪いけどなんか出してくれないかい」
蓮美「いいよ、ちょっと待っててねそこの部屋でいいのね」
そう言い残して蓮美は母屋に引っ込んでいった

蓮美がその場を離れると、女子の声を聞きつけた斬哲が現れたのである

斬哲「おお、初めましてお嬢さんがた、レンの兄の斬哲ともうします」

ハナ「初めましてお兄さん私はハナといいます、こっちはヒイロです」

ヒイロ「あ、ヒイロもハナもあだ名ですけどね」

ハナ「お兄さんってレン先輩と違って物凄く体格がいいんですね」



斬哲「そうだろうなんせ鍛えてっからな」
  「それにこいつは超がつくくらい運動音痴で、低学年の時までやってた野球少年だって万年ベンチだったからな」

レン「兄貴、昔の話はやめてくれ」
少し迷惑そうな顔で他に余計な話はするなという顔つきになっているレン

ヒイロ「このお寺は、お兄さんが継ぐんですか」

斬哲「なんせ俺は長男だし歴史ある寺を守る大事な役目だからな」

レン「(本当は就活がしたくなかったからのくせに調子がいいなぁ兄貴は)」

ハナ「お寺の跡を継ぐなんて素敵ですね、頑張ってください」

斬哲「おおよ、任せとけ!」調子よく胸を張る斬哲
  「俺、お参りがあるからまたな、俺が帰るまでゆっくりしてってくれよな」

はよ行けと言わんばかりに、手をふるレン

ヒイロ「ふふふ、面白いお兄さんね」

レン「本当に調子が良くて、恥ずかしいくなるときがあるよ」と深いため息
  「さて、二人とも先にそこの部屋に入って待ってて貰えるかい、ノーパソを持ってくるから」
その場を離れて自分の部屋へと向かった時に再びザンネンが声をかけてきた

ザンネン「おいレン」

レン「なんだよ兄貴まだいたのかはやくお参りいかないとまた親父に怒鳴られるよ」

ザンネン「あのちっこい方のフルネームを教えてくれ」

レン「いいけどなんでだよ」

ザンネン「惚れた!めっちゃ俺の好みだ」鼻の穴が数センチ膨らんでいるザンネン

レン「兄貴、ライブの時の愛子さんと美雪さんが好きだったんじゃないのか」

ザンネン「いやいやいやあの娘らも確かに可愛かったが、
     やっぱりあの低身長のジト目気味が一番そそられる、それに、ムネもでかい!」

えらく興奮してだらしない顔になっているザンネンをみて半分呆れ顔になっている所に蓮美が飲み物とお菓子を持ってやってきた

蓮姉「あー、ザンネンまだいやがったのか、はよお参りにいかないと親父にいいつけるからね」

ザンネン「やっべ、また給料減らされる・・・、じゃっ行ってくるから頼んだぞレン!」

レン「はい、はい・・・」

それから間もなく、植木と谷が到着し5人での作業が始まったのである

植木「ええっと、ここは・・・アレ、どうだったけ」
谷「いぬヅかさん、いぬヅかさん、ここの台詞はこれでいいでしょうか」
犬塚「もう谷くんったら私の名前は、いぬツかよ、濁らないって何度言わせたらわかるの?」
ハナ「もう谷は、私のヒイロの名前を間違えないでよね」

それから着々と作業が進めていると、ずかずかと足音を立てながら斬哲がやってきた
斬哲「おお、若人たちよ頑張っているかね」

レン「なんだよ兄貴、もう戻ってきたのかよ」

斬哲「もうって、何を言うてるかアレから3時間経過してるんだぞ」
そう言いながら部屋にある時計を指さした
斬哲「それよりもハナさんお腹空いたり喉など乾いてたりしてませんか」

ハナ「あ、はい大丈夫です・・・」

斬哲「まま、遠慮なんかしなさんな、今お参り先から茶菓子で頂いた、スイーツなんだけど」
  「なんでもよ、何とかいうお茶の成分の入ったゼリーなんだって多分美味しいからご賞味あれ」
  「これ1個しかないから他の皆の分はない!悪いな!」

ハナ「あ、ありがとうございますそれでは頂きます」あっという間にゼリーを平らげて御馳走様をするハナ
そんなハナの姿を微笑ましく眺めている時に大きな声が聞こえてきた

誠哲「くぉら斬哲、お参りから帰ってきたら先ずは私のところに真っすぐ来いっていつも言うておろうが」
やっべぇと言いながら大慌てで父・住職の誠哲の元に向かう斬哲

レン「みんな、なんかごめんな、あんな兄貴で」
全員、気にしない気にしないという顔をしているメンバー達
ヒイロ「ユニークなお兄さんね。さ、続けましょう」

暫く作業を続けているとここで落ち着きをなくし始めた人が現れた
カチャカチャカチャ・・・、「・・・・」カチカチ・・・「(えっとここの色合いは・・・)」
もじもじ・・・「(やだ・・・、いつもよりなんか早いような気が)」じわっ
しれっと何度も足の先を組み替えてみる
ポチポチ、「(やだ、ヒイロとお外で一緒にじゃないと嫌だ)」カチカチ
「(帰るまで我慢でき・・・ない・・・、ごめんヒイロ)」

ハナ「あの、潜龍路先輩・・・、ちょっと御不浄をお借りしますね」
軽くお辞儀をしながら我慢をしている事を悟られないように足早に部屋を出て、廊下を走りだした

レン「あれ、ハナちゃん女子トイレがどこにあるのかわかるのかな」

ヒイロ「私もちょうど行きたいとこだったから、私が教えてあげるよ場所はどこ?」

レン「この部屋を左に出て角を曲がったあたりに女子トイレがあるから頼むよ、犬塚さん」

ヒイロも部屋を出てハナちゃんの後を追う「ハナちゃん、廊下は走っちゃダメよ」

その時であるハナは誰かにぶつかってしまった、ドシン「きゃー」、「うわ!誰?イテテ・・・」
ハナちゃんはなんと蓮美にぶつかり尻もちをついた衝撃でこれまで我慢していたおしっこが決壊

ヒイロ「どうしたのハナちゃん、大丈夫?」

ハナ「あ、ヒイロ、あ、蓮美さん・・・、私、もうダメです」
じょわわわわわ・・・ハナちゃんのお尻から黄色い液体が滲み出て広がり始めていた



いつもより何故か量の多いそのおしっこ、ハナちゃんはいつもヒイロとの野ションの為に溜めていたのである
おかしい、いつもなら我慢出来ていたしこれくらいの衝撃で漏らすはずがないのに何故か今日に限って我慢が出来ない
ましてや潜龍路先輩の家で・・・、いやお寺でお漏らしをしてしまうだなんて、なんて申し訳ない事を
諦めた気持ちがさらに拍車をかけて勢いがとまらなく、大きな水たまりが出来たのである

実は先ほど斬哲から貰ったゼリーが原因だったのだ
実はあのゼリーは高級千里茶で作られていたのであった、恐るべし高級千里茶、姿形を変えても効果は変わらない

蓮美「大丈夫?ハナちゃん、ごめんね」
ハナ「違うの私がごめんなさい、蓮美さん私、廊下汚しちゃった・・・」
蓮美「いいのいいの、気にしなくていいのよ、それよりもお着換えしなきゃね、それにシャワーも浴びないとね」
ハナちゃんは、蓮美の介抱のもと蓮美から借りたスカートと未使用のちょっと背伸びパンツを貰い着替えを済ませた

ヒイロは、ハナちゃんのお漏らしがバレないために部屋に戻り
ハナちゃんは急な眠気で蓮美さんの部屋で横になっているという事にして荷物を纏めて部屋を出て行った

大丈夫なのかなと心配をするレンではあったが、何かを感じ取ったのかそれ以上は追及はせず
大事にな、程よく休めたらそのまま帰っても問題ないからねと部屋を出ていくヒイロに言ったのだ

植木も谷もほぼ同時にハナちゃんにお大事にとヒイロに言い
気を付けて帰ってください、いぬヅかさんと相変わらず言い間違いをしている谷くんであった


お漏らしをしたことに若干のショックを隠せないハナちゃんではあったが、その帰り道
いつもの空き地の土管の裏側で一緒に野ションをしてハナちゃんを慰めるヒイロでした

オマケのその夜
潜龍路姉弟で夕食後、仲良く談話中の出来事

蓮姉「レンあの2人の女の子可愛かったね、レンはどっちか狙ってるの?」

レン「やめてくれ蓮姉、だから俺はそんなんじゃないから」

蓮姉「そっか、レンには佑香ちゃんがいるからね、どうなのあれから何か進呈はあったの?」

レン「蓮姉、その話もいいからさ・・・」

ザンネン「ん、なんの話だ?」

蓮姉「いいのいいの、ザンネンあんたは知らなくていいの」
  「それよりもあのハナちゃんって娘、なんで学生服を着ていたの?」

レン「俺にも良く解らないんだ、でも普通にセーラー服を着て来る時もあるし、上が学ランで下がスカートの時もあるんだ」

蓮姉「ふうん、そうなんだ、なんか不思議だね」

レン「だからといって、ボクっ娘でもなく普通に女の子しているんだよ」

ザンネン「なぁレン、そのハナちゃんだが次はいつ来るんだ、若しくは連絡先を教えろよ!」

レン「兄貴、ハナちゃんは諦めたほうが良いよ」

ザンネン「なんでだよ、意地悪するなよ」

レン「ハナちゃんが入学して来た時の話なんだけど」
  「俺、苗字で一方的に理不尽になにも始まっちゃいないのにフラれたよ」

蓮姉・ザンネン「どういうこと?」

レン「ヒイロがハナちゃんを連れて来た時に、俺を見るなりいきなり名前を聞いてきて答えたらさ」
  「残念対象外って言われてさ、なんでと理由をきいたら」
  「苗字が難しすぎて悪いですけどお嫁に行くことはできませんって」
  「後で犬塚さんに聞いたら、肇と言う苗字が難しすぎて書き易く覚え易い苗字の人との早めの結婚を夢見てんだと」
  「近年において物凄く納得のいかない出来事だったよ」

蓮姉「そりゃ災難だったね、そういうわけだからザンネン君は諦めなさい!」

ザンネン「そうなのか・・・、でもよ蓮姉、レン」

蓮姉「なんだいザンネン」
レン「なんだよ兄貴」

ザンネン「もし俺の苗字が潜龍路でなかったらば、俺にもチャンスはあったって事でいいんだよな」
    「ハナちゃん俺の事、素敵だって言ってくれたし、でも頑張れば、その考えも覆すことが・・・」

蓮姉「ほんっとに馬鹿だねザンネンは、だからザンネンって言われるんだよ、もっと確りしろ!」










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投稿者:ほろほろさん