CC2021年1月1日 ニューヨーク市街地 某ダウンタウン 「はぁ、はぁ、はぁ、何度も、い、言うけどこれは死体から拾たんです…」 椅子に座った若い女が額に脂汗を流しながら許しを請うような目で訴えかけていた。 「マギー・フォックス…お前、占い師にして最近はぶりが言いそうじゃねぇか?はっ?」 「だ、だから許してください…勝手に売ったことは謝ります…お金も払いますから…」 パーンっ! 尋問する男の間から割り込んできた女がマギーの頬を強くひっぱたいた。 「いや!」 「だから、アタイらが聞きたいのはお前がこれをどこから手に入れたかだ。それに勘違いすんな、アタイらはマフィアでもなんでもねぇ、DEA(麻薬取締局)だ。」 目つきの鋭い白人の女がマギー・フォックスに迫った。 マギー・フォックスはガクガクと震えていた。 「なぁマギー、FBIも嗅ぎまわっている。DEA(うち)に保護される方が楽だぜ…FBIやCIAは結構闇で殺すかなら…へへへっ」 白人の女はいやらしい顔で笑った。 「はぁ、はぁ、はぁ…」 マギーはがちがちと歯を震わせながら過呼吸になっていた。 ニューヨークの片隅で、占い師で生計を立てる貧しい若い女性だ。 自分が犯したことがどれだけヤバイことだったのか、今、ようやく気が付いたようだった。 そして、胸の谷間にも脂汗がしたたり落ちたかと思うと… ちゅぃーっ! マギーの股間から激しい音が聞こえた。 スカートに隠れた股の間から勢いよく黄色い尿が椅子の座面に広がった。そして見る見るうちに座面を満たし、ぴちゃぴちゃと音を立てて床に落ちて行った。 「ごめんなさい!ごめんなさい!」 マギーは許しを請うように必死に謝っていた。それは失禁に対してなのか、それとも犯罪に対してなのかわからなかった。 「はん?なんだ?」 女は呆れた顔でマギーを見た。 「おい、ガルシア!お嬢様が漏らした。DEA本部まで引っ張れ。まったく!」 そして、そばにいたメキシコ系のDEA捜査官にマギーを保護するように言った。 パブロ・ガルシアは失禁し、泣きじゃくるマギー・フォックスの肩にやさしく手をかけ、女に向かっていった。 「しかし…フローレンス・シュナイダー捜査官、少しやりすぎでは…彼女が『クシャトリア』を売りさばいていたことには違いなさそうですが、こんな若い娘をここまで脅すのは…」 ガルシアは根っから優しい性格なのか失禁という辱めを受けたマギー・フォックスに同情をしている様子だった。 「女。合衆国の公費で替えの下着は買えんぞ。しょうがない、特例で着替えを認めてやる。」 そう言ってフローレンスはおもむろに立ち上がった。 「シュナイダー捜査官、どちらへ?」 パブロが声をかけた。 「うん?ション便。」 そう言って、トイレにゆっくり入っていた。 その直後、トイレからは激しい放尿音が鳴り響いた。 FBIニューヨーク支局 「クロフォード捜査官!DEAが占い師のマギー・フォックスを押さえたようです!」 アリアナがオフィスに飛び込んできた。 「DEA…捜査官はフローレンスね…相変わらず強引ね。」 ルーシーはそういってため息をついた。 フローレンス・シュナイダー CC1993年8月8日生まれ 27歳 DEA捜査官 ドイツ系アメリカ人 長身でブロンド・碧眼という絵にかいたようなドイツ美人。 ちなみにパブロ・ガルシアはメキシコ系アメリカ人。 |