FBI物語 オリエンタルダスト編 episode2 「ギャーッ!」 ニューヨーク市警のフロアに声をつぶしたように悲鳴が響き渡った。 中年太りの浮浪者の目の色がいきなり変わり、その浮浪者を連れてきた警官にかみついた。 「こいつ!うがっ!あああ…」 かみつかれた警官は必死で振りほどこうとするが、喉を噛み切られ、激しい出血とともに意識を失っていった。 あまりのとっさでかつ凄惨なできごとに、一瞬、警官たちは戸惑いを見せたが、すぐに銃を構えた。 「Oh!MY…」 補導されてきた売春婦の17,8歳の少女だろうか、それを見た彼女の顔は恐怖で引きつり、がちがちと歯を震わせながら、短いスカートの間から黄色い尿を漏らし始めた。 「クシャトリア…」 売春婦の少女を補導してきたセリーナ・カベロ巡査もそう呟き38口径を構えた。 そしてセリーナが銃を構えた次の瞬間、狂った浮浪者はセリーナに向かって猛ダッシュで近寄ってきた。 そこには明らかな殺意があった。 バンッ!バンッ!バンッ! セリーナは3発連続して撃ち込んだが、その浮浪者は止まることなくセリーナに向かって走ってきた。 まわりの警官たちはセリーナと少女への流れ弾が気になり引き金を引けないでいた。 「がるるっ!」 獣のような目とうめき声をあげながら浮浪者の男は、セリーナに一気に迫ってきた。 「いやっ!」 バンッ、バンッ、バンッ続けて3発撃ったが、それでも男の勢いは止まらなかった。 カチャッ、カチャ! 「嘘、弾切れ!」 セリーナに言いようのない恐怖が走った。 「なんで、なんで!」 そして、恐怖のあまり逃げ出しそうになったが、隣で失禁し腰を抜かしている少女が目に入った。そして警官である自覚を取り戻し、少女の盾になるように両手を広げて立ちふさがった。 『ああ、死ぬかも…』 セリーナは死を覚悟し目を閉じた。 その時… ドーンッ! 大きな音がフロアに響いた。 大男が狂った浮浪者に向かってショルダータックルをかました。 狂った浮浪者は、クシャトリアで痛みも感じない状態ではあったが、この物理攻撃には吹き飛ばざるを得なかった。 「おーっ!」 雄たけびを上げながらフリーマンが狂った浮浪者を力でねじ伏せようとしていた。 「フリーマン捜査官!」 「おう!セリーナちゃん!元気?」 「な、なんで市警にいらっしゃるんですか!」 セリーナは声を震わせながらフリーマンに声をかけた。 「かわいこちゃんのピンチにヒーローは現れるものよ、がっはっはっ!」 フリーマンが取り押さえた男に市警の警察官たちも一気に加勢に入った。 「はぁ…はぁ…はぁ…た、助かった…」 セリーナはさっきまでの警官としての自覚で支えていた両ひざの力がガクガクと抜けていくのを感じた。 そして、下腹部のアタリの力もゆるゆると抜けていった。 安心感から徐々に体の力が抜け、現実に戻るセリーナ。 そして、自身の股間にじわじわと広がる生暖かい感触に気づき始めた。 恐る恐る股間をみると、制服が濡れ足元に黄色い尿が少しずつ広がり始めていた。 チョロ…チョロ… 「あっ…」 セリーナは事態を把握し、思わず赤面した。そして、そのまま失禁しながら水たまりの上にしゃがみ込むように崩れ落ちた。崩れ落ちた衝撃でセリーナの大きな胸が揺れた。 そして彼女は安心したのか、陰裂から尻にかけて熱い尿が次々に溢れていった。 「それにしてもなんてバカ力だ…190cm・120sの巨体の俺のタックルを受けてもまだ抵抗しやがるぜ。アメフト仕込みのタックルだぜ、まったく!」 さすがにクシャトリアの効果で潜在能力のすべてを出し切れるといってももともとの力の差はどうしようもなかった。フリーマンと加勢に入った市警の男たちによって制圧された。 そして、38口径といえ、6発も腹に銃弾を受けていあたので、さすがに力尽きたようだった。 「フリーマン捜査官ありがとうございます!」 犯人の返り血を浴び、血まみれになったフリーマンにセリーナが駆け寄って敬礼をしながら、礼を言っていた。 「まったく、今日はサム(サマンサ)の誕生日なのによ〜スーツが台無しだぜっ!」 そう言ってセリーナに優しく微笑んだが、フリーマンも下半身ずぶ濡れセリーナに気が付いて、目を丸くした。 「セリーナちゃん、そ、それ・・・あっ、いや、なんだ…うん。」 フリーマンは触れてはいけないものに触れそうになり必死でごまかした。 「いや!あの・・・これは!フリーマン捜査官!いやだ!見ないでください!」 セリーナは恥ずかしそうに身をよじって股間や尻の失禁を隠そうとしていた。 フリーマンは恥ずかしがるセリーナにさっきのデリカシーのない発言の挽回をはかるべく会話で和まそうとした。 「がっはっはっ!ション便くらい恥ずかしがんなって、うちのルーシーも新人のころは…」 そういいかけた時、フリーマンは背中に寒いものを感じた。 「フリーマン捜査官…うちのルーシーがなんですって?」 ルーシー、アリアナなどFBIの捜査官たちも騒ぎの落ち着いたオフィスに入ってきていたのだった。 「いや、いや、なんでもないよ…それよりまさかクシャトリアでNYPDが襲われるとはな…これが偶然ならいいのだか…」 フリーマンは真面目な顔でそういった。 「そうね。デマかと思っていたけど、オリエンタル・ダストを使ったクシャトリアによるテロ計画。そうならないことを願うわ。」 ルーシーも一層厳しい顔になった。 続く セリーナ・カベロ CC1995年10月3日生まれ 25歳 NYPD巡査 (スペイン系 身長167p Fカップ) |