わたくしの名前は「くるみ」、高校2年4組の女子高生。最近、同じクラスの男子高生「シドウ」が通っている学校に転校してきたばかりで、ようやく学校生活にも慣れてきた頃の出来事だった。 放課後、忘れ物を取りに誰もいない教室に戻ったとき、おなかから重低音がひびいた。 『ずっと便秘気味でしたのに…どうしてこんなときに突然…うんちが…』 気持ち悪い汗が噴き出す。 『ここは3階だけど…今は工事中だから…1階のトイレまで間に合いそうにありませんわ…』 『もし漏らして、誰かに見つかったら…ああ…どうしましょう…』 そう思うと余計に汗が噴き出し、おなかのうごめきは激しくなる。我慢できない。 まだ、生徒たちは何人か学校に残って校庭にいるらしい。 教室を見回すと、たった1つだけ机に置いてある、唯一のカバンが、わたくしの目に入った。 『あれは、シドウのカバンですわ!!』 わたくしは、他の生徒より目立っているためか、いつもいじめられている。 いじめてくる生徒は何人もいたが、特別なのはシドウ。いつもわたくしをかばってくれる人だった。 『あの、優しいシドウに、わたくしのうんちをたっぷりご褒美をあげましょう♪』 そう決断すると、後は早かった。わたくしでもびっくりするくらいだった。 『もしこのままトイレに行ったら…もう絶対に間に合いませんわ…』 そう考えながら、シドウのカバンを開けると、中身を全部取り出し、机に置いて空っぽにした。 カバンを床に置き、口を上にして両脚ではさみ、そのまま座ってパンツをめくり上げた。 『このカバンも、ただ単にシドウに使われるより、わたくしの便器になった方が幸せじゃん♪』 そう考えると、お尻の穴を抑える力が自然に抜けて、限界になったお尻の穴が開いた。 その瞬間、おなかに溜まっていたものが、ものすごい勢いでうんちが押し下げられて、お尻の穴からカバンを目がけて一気に噴き出しはじめた。 「ブリュッ…ブボッ…ブボボボボッ〜♪」 「ぶりゅっ…むりゅっ…もりゅるるる〜♪」 排泄音と共にうんちが肛門から頭が出てきたその瞬間… 「チュドーーーン!!!」 ロケット噴射のように大量のうんちが一気にカバンの中に落ちていく。 約1秒、一瞬にしてカバンの中がてんこ盛りのうんちまみれになった。 『ふぅ……すごい量が出ちゃいましたわ…』 ちょっと呆然。 『けっこう大量かな?便秘だと思っていましたけど…』 勢いよく、かなりの量を出しきると、おなかの痛みはなくなっていた。 すっきりして、ここが教室ということも忘れて、幸せな気分になる。 なにげなく周りを見ると、さっき床にばらまいたシドウの教科書やノート、プリントが目に入る。 その中にひときわぐしゃぐしゃな紙があった。お尻を上げて拾って開いてみた。 ――――29点。わ、ギリギリ赤点の惜しい点数。 『この紙も、赤点になったテスト用紙として使われてかわいそうですわ。それよりも―――』 テスト用紙をくしゃくしゃと丸めて、やわらかくする。 『学校のテスト用紙、あんまりいい紙ではないですけれども、それでよかったですわ。』 すっかり軟らかくなった紙を、お尻にまわした。 丁寧にお尻の穴と、お尻の周りをふき取ると、用済みのうんちがべっとりついた紙を丸める。 やわらかいうんちだったが、一気に出たおかげであまりお尻が汚れなくて済んだ。 丸めた紙を床に置き、パンツを上げて、後ろを振り返ってみると… 『うあ…、カバンいっぱいのうんちの山…。トイレだったら流れないんじゃないかしら。』 『これがさっきまでわたくしのおなかで暴れていたのですね…』 わたくしのうんちとは思えないほどの極太大量の様子や質感、それらを一瞬にして勢いよく排泄した素晴らしい出来栄えのうんちに思わず絶賛と感銘の自己満足の気持ちに満ち溢れていた。 『わたくしって意外とテクニシャン!?』 『おなかが軽くなって、気分は爽快ですわ。』 『それに、あの優しいシドウにご褒美あげちゃった感じ♪』 『成敗!!』 なんか、正義のヒロインになった気分。 『やばっ…いけませんわ。早く教室から離れないと。』 カバンを元に戻し、急いで教室からでると、誰かが階段を上ってくる足音がきこえた。 誰もいない隣の教室に、あわてて身を隠す。 階段を上ってきたのは、シドウだった。 そのままシドウが、自分の教室に入るのがみえた。 しばらくして、今まで見たことのない泣き顔で、シドウが教室から出てきた。 わたくしのうんちがいっぱいつまったカバンを抱えて。 半泣きで、顔を真っ赤にしたシドウは、廊下の窓を開け、カバンを投げ捨てる……かにみえた。 何を思ったか、混乱したシドウは、開いた窓からカバンを出して思いっきり振った。 3階から放り出されたカバンの中身、つまりうんちは空中で飛び散り、 勢いよく広がりながら落ちていった。 下では、同じクラスの生徒たちがたくさん集まっていた。 その後、教室にうんこまみれのテスト用紙が落ちていたことから、「突発ウンコ落下事件」 の犯人がシドウだと決めつけられた―――― こうして、わたくしのクラスで起きたちょっとした事件は終わった。 |