「…よし、これでOK!後はもう寝るだけだよ!」

秋も深まり、冬が近づく季節…

そんなある日の事、麻衣はやけに気合を入れて就寝しようとしていた。

「今日こそは、おねしょなんかに負けないわよ!」
(そしてあわよくば、お漏らしも出来るだけなくせるように…!)

布団をしっかりと敷いて防寒対策までばっちりな麻衣。

何故麻衣がこんな事をしているかというと…


〜数時間前〜

珍しく休日で誰もいない日、麻衣は気分転換に近所の神社に来ていた。

麻衣「ここ来たのってお正月以来か…久しぶりにお参りでもしとこうカナ?」

ほんの気まぐれでお賽銭を賽銭箱に入れ、手を叩いてお参りをする。

麻衣(…お願い事は…せめてちょっとでもお漏らしとかおねしょが少なくなり
    ますように、な〜んて…)

地味にお漏らしやおねしょが多い麻衣。それを気にしてか神様につい願ってしまったのだが…

『…いいでしょう、その願い聞き入れました…私に任せなさい。』

突然謎の声が麻衣の頭の中に響いてきた!

「…え!?な、ナニコレ!?もしかして幻聴…?」

『違います。私はこの神社の女神…丁度あなたがこの神社でお参りした
100万人目だったので、サービスをしに来たのですよ。」

「そ、そんな事ってあるの…?」

まさかこの神社の女神が話しかけて来るとは思っていなかった麻衣。

余りの事態に混乱するものの、しかし麻衣はこれをチャンスとも捉えていた。

(あ、でも、さっきのお願いを聞いてもらえるならチャンスなのかも…!)

「あ、あの!本当に私のお願い叶えてもらえるんですよね?」

『ええ、あなたの願いを確実に叶えましょう。失禁や夜尿を減らすのですよね?』

「は、はい!お願いします!」
(ちょっと恥ずかしいけど、これで少しでも良くなるなら…!)

『分かりました。それでは今からあなたは私の言う通りに動いてください…』
僅かに差恥心を覚えるも、これも必要経費と割り切る麻衣。

そして麻衣はお漏らしやおねしょと決別するために動き始めた…





そして数時間後、女神に言われた通りいつもは使わない布団を出して

就寝の準備をして麻衣は眠りについたのだった…

ガタンゴトン…ガタンゴトン…

「……zzz…あれ、ここは…?」

目を覚ました麻衣。しかしそこは自分の部屋ではなく人が混み合う電車内
だった!

「え!?な、何で私こんな所に…!確か女神様がおねしょを直してくれるって…」(というかおしっこしたくなってきちゃったヨ…)

かなり混乱している麻衣。しかしそこで頭の中から声が響いてきた…

(落ち着いてください、麻衣。ここは私の施した儀式の中なのです。)

「あ、女神様!よかった、儀式の中だったんだ…でも、どうして満員電車
の中なの?いつも使ってる電車っぽいけど…」

儀式である事には納得したものの、いまいち違和感がぬぐえない麻衣。

『これはあなたの記憶の中。正確に言えば「あなたが失敗してきた記憶」
の中です。そのため、失敗した当時の記憶が出てきたのでしょう。』

「そうなんだ…ってそれってまずいじゃない!私このままだとお漏らし
しちゃうんじゃ…」

心配そうに体を揺する麻衣。人で一杯の車内にいるためか
我慢するのも難しいようで小刻みに体を揺らす事しか出来ないようだ。

『それについては大丈夫です。この記憶はあなたが今から動いてお漏らし
しなければその記憶から脱出して新しい記憶の中に入れます。
これを繰り返していき、失敗した記憶を上書きする事で
おねしょやお漏らしをしないように祓う儀式となるのです。』

女神が説明した通り、どうやらそこに関しての心配はない様子。

『万が一失敗してしまっても失敗した時の記憶やり直すだけなので
大丈夫ですよ。取り合えず試しに一回やってみてください。』

「わ、分かった…」
(でもこの人でいっぱいの車内じゃ我慢なんて…)

説明してもらったはいい物の、この状態でお漏らししないようにするのは
無理があると感じる麻衣。さらに女神にもこの様子は見られているのかも
しれないと考えるとトイレに行くのも躊躇われ、ひたすらに時間が過ぎていき…

「あっ…やだ…!」

しゃあああ…

本来の記憶通り、男性の足が麻衣のアソコを突きあげてしまい
麻衣はそのまま決壊してしまった…


ガタンゴトン…ガタンゴトン…
「も、元に戻ってる…本当だったんだ…」

『このようにお漏らししても問題なく元に戻るだけです。
さあ、もう一度やってみましょうか。』

ちゃんと戻った事に安堵を覚える麻衣。女神の声も合わさって
少し落ち着きを取り戻し…

(今度はお漏らししたりなんかしないんだから…!
とにかく絶対にお漏らしを避けて、次の記憶に行かなきゃ!)

どうやら麻衣の負けず嫌いな部分が出てきた様子。
このままお漏らし回避なるか…?

「…多分、本来の状態なら私はこのまま終着駅に着く前に漏らしちゃうん
だよね…だったらその前に!」



そう言うと麻衣は男性の足を挟む形になっている足を上手く組み換え、
窓の外に向かわせる。

(ここが夢の中なら現実じゃない…それならちょっと変な事をしたって
バレないはずだよネ…!)

そう思いつつ一気に下着を引き下ろした!

さっきので吹っ切れたのか、とても大胆な行為に出た麻衣。

一歩間違えれば電車の乗客に下半身を見られるかもしれない状態で

麻衣はゆっくりと力を抜き…

「んっ…ふぅ…」

ちょろろろろ…

誰にも分からないよう、こっそりと放尿を開始した。

麻衣(う、うわあ…やっといてなんだけど電車の中でオシッコするなんて
   すごく不思議な感覚…)

ちょろろろ…


ドアに跳ね返ったりと凄い事になっているが、

余りにも混雑した状況では状況把握が難しく、

結局麻衣が全てを出し終わるまで誰にも気づかれる事はなかった…

そして次の記憶は…

「あ、これって鍵をなくした時の…?」

当時の記憶を探り、家の近くであり携帯電話で何かを呼んでいた

ような事を思い出した麻衣。

(確かこの時は…よし!)



何かを思いついた麻衣。するとその場から素早く身を隠せそうな所に

身を隠し…

「家まで間に合わないなら適当な所でしちゃえ!んっ…」

むりゅむりゅりゅ…

じょぼぼぼ…

「はあああ…」

無事お漏らしを回避した麻衣。

こうしてある程度コツをつかんだ麻衣は次々と記憶を辿って行った…

例えばお化け屋敷に行った時の記憶や…

「あ、ここって…そうだ、確かアレが…うう、

他のトイレで…でもまた出るかもしれないし…

遊園地の裏で済ませちゃえ!」

しょろろろ…

と友達二人と離れお化け屋敷の裏でおしっこしたり…

またバレーボール大会の時は…



麻衣「ま、マズイ…この記憶試合中盤からなの!?
   ごめんなさい棄権します!」

痛むお腹を抱えて大急ぎでトイレに行ったり…

またある時はエクラドの発売日に…

(私は既にもうこのソフトは持ってる…けど、買わない理由はないよネ!
でもあの場で出しちゃうのはアレだし…うん、ここで出しちゃえ…!)



もりもりもり…
じょろろろろ…

「あ、あんまり音出ないで…夢でも見られたりしたらちょっと
困るし…」

こっそりゲーム屋さんの裏ですっきりしてから並んだり…

そして父のトイレ占拠だったり…

「いいよもう、他のトイレでしてくるよ!
(夢の中だし、腹いせにちょっと庭でしてきちゃおっと…)

こっそり庭でおしっこしたり…

とありとあらゆる失敗を塗り替えた麻衣。

そして最後の一つを消し終わった時…

『麻衣、これで儀式は終了です。
あなたの失敗の記憶は全て上書きされました。』

「ほ、本当ですか!?」

『ええ、本当です。すぐにこの夢から目覚めるでしょう。
その時に効果は表れるはずです。』

「あ、ありがとう女神様!私これからも神社にお参りに行くネ!」

『そうしていただけるとありがたいです。それではよい朝を…』

その言葉が発せられると同時に、麻衣はゆっくりと夢から覚めた…



「…ふぁあああ…すごく長い夢をみてたような気がする…
あ、そうだ。治してくれたけどあの夢で見た分のおねしょは消えないとか
ないよね…?

麻衣は起きるとすぐさま衣服の確認に移った。

しかし服は一切汚れていない。

「おお、全然汚れてない!やっぱりあの神社にお参りしててよかった!」

そして上機嫌で麻衣が布団を捲ると…





何という事でしょう、そこには何故か就寝時は着ていたはずのパンツとパジャマの
ズボンが布団の外に置いてあり、

そして布団は敷布団を完全に侵食しきった水溜り。

さらにその水溜りの中に浮かぶ茶色い物体がぷかぷかと浮いていた…

「…きゃあああああああ!?な、なにこれーーー!?」

誰もいない若菜家に絶叫が響き渡った…

『これでしばらくはおねしょとお漏らしには悩まされないでしょう。
お元気で、麻衣。また神社に来るのを楽しみにしていますよ…』

部屋の中を見つめて(既に麻衣には聞こえなくなっていたが)

女神様はそっと応援の言葉を残してその場を去った…



その後急いで片づけを進め、うっかり置いてあったパジャマとパンツをを履かずに

うっかり下半身裸で粗大ごみ置き場まで布団を置いて来てしまった麻衣。

麻衣は知るよしもない事だが、あの儀式には

「出す物を夢と連動して出させ、未来の分まで出させることでおねしょや

お漏らしをさせない」という効果があったらしい。

その後麻衣のおねしょやお漏らしが減ったかどうかは定かではないが…

ほんの少しだけ前より神社に通う回数が増えた麻衣でした。










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投稿者:マ太郎さん