ギィ〜〜〜〜〜

ミゾレ 「いらっしゃい〜   あら、いらっしゃい今日はお早いのね」

男性 「ああ、今日は早く仕事が終わったからね。いつもの一杯頂こうかな
あと肉料理をいくつか出してくれ。それと冷たいドリンクを2つね」

ミゾレ 「ええ、分かりましたわ。おかけになってて下さいネ」

パブミゾレに常連の親子が来た。いつも3人で来てたわいも無い会話をするのが楽しみの一つでもある。
二人の子供の父親はすぐ近くの馬車修理屋で働いている良き父親でたまにパブミゾレに顔を出す。

ケツ 「ようし、今日はとっておきのドリンクを作ってみるか!」

ミゾレ 「あら、良かったわね〜今日はケツさんのとっておきのドリンクみたいですって」

娘1 「わぁ〜ありがとう!」
娘2 「楽しみだね!」

父親 「いや〜今日は暑いな〜 こういう日の一杯は格別にうまいぞ!なあ、マユナ、アカリ! わははは」

ミゾレ 「はい、おまたせ〜 ウイスキーに特別ドリンクね お料理はもう少しまってね」


その娘の名は姉のマユナと妹のアカリ。

父親と一緒にいつも訪れる常連の子供たちである。近くの古びた学校に通う二人は
ブルーオアシスでもちょっとした元気の良い子で有名、皆優しく接してくれる。

父親 「はははは、そうかそんな事があったのか!」

マユナ 「でね、トモカちゃんとユーキくんがケンカしちゃってね〜!」

アカリ 「マユナ姉ちゃん、そうゆーの好きだモンね〜」

ミゾレ 「元気があっていいじゃないのよ〜」

ミゾレ 「そういえばこの間子供が大勢集まっててその場でマユナちゃんがおもらしする夢みちゃったなぁ〜」

マユナ 「え〜! なんですかぁその夢!やだなぁ…」

ミゾレ 「ふふ、なんだろうね 私が先生の役になっててネ 不思議だね♪」


楽しい時間が過ぎていく。

そんな中、マユナが

マユナ 「マスター、お便所貸してください〜」

ケツ 「どぞどぞ〜」

ケツの特別ドリンクが美味しかったのか、ちょっぴり味付けの濃い肉料理のためすでに3杯飲んでいた。
そして微量のアルコールも今日は一段と美味しく飲めた。


マユナ 「ふぅ…」


ガチャ…

ぐい…





マユナ 「あれ…?」


なんと扉が開かない。
何度かノブを回して引くもやっぱり開かない。状況から見て鍵が掛かっているようだった。

マユナ 「マスター、扉開かないけど誰か居るのかな…?」

ミゾレ 「え?どれ…」

代わりにミゾレがやってきて扉を開けようと試みた。だがやっぱり開かない。

ミゾレ 「あら、中に誰か入っているわね… 誰かしら…」

旅人A 「うぉ〜〜〜い!それ、たぶんチャペロだぜ〜〜〜!」

隣の卓で旅がてらに飲んでいる集団から声が聞こえた。

旅人B 「チャペロのやつかれこれ30分も入ったきりだ。寝てるんじゃねえか がははは!」

どうやら旅の集団チャペロという男性が便所に入ったきり戻ってこないらしい。

ミゾレ 「あら〜…困ったわね… (コンコンコン!)チャペロさん、大丈夫ですか?」

反応は無い。

旅人C 「まああと1時間も放っておけば出てくるさ!がはははは!」

旅人A 「おい、マユミちゃん ウォッカと肉料理追加頼むわ〜〜〜!」

マユミ 「あ、は…はい  マスター、ウォッカと肉料理追加お願いします〜」

ミゾレ 「1時間もこのままじゃ困るわよぅ」


だがその状況を一番不安の目で見つめるのはもちろんマユナであった!

マユナ 「ど…どうしよう…!1時間も待てないよ…」

胃の中に溜まったドリンクはどんどん膀胱に送り込まれる。小さい膀胱はすぐに限界のサインを身体に伝えた。

ミゾレ 「ちょっと!使用したいお客様がいるのよ、起きなさい!(ドンドンドン!)」

残念な事にこの時代の扉は外からの鍵は無く内側からロックをするだけの簡易鍵式なのである。

ケツ 「困ったな!マユナちゃん顔真っ青だ。扉ぶっ壊すか…」

レイカ 「修理代高くつきますよ!それは最悪の場合のみに…汗」



その間にお客が続々やってくる。そろそろこの店の賑わいの時間になろうとしていた。

賞金稼ぎA 「ふぃ〜〜〜! マスター豚料理頼むわー」

旅の劇団A 「よ〜 ミゾレにマユミ! いつもの料理お願いな!」

ミゾレ 「いらっしゃいませ〜! 少々お待ちくださいね!汗」


マユナ 「はぁ…はぁ… まだかな? まだかな?」

この時間帯、1時間もトイレが使えない状況はマユナのトイレもそうだがお店にも困る事態となる。

ケツ 「おい、マユミ、近くの扉修理屋呼んで扉外してもらえ。これ以上は待てんぞ」

マユミ 「わ…わかりました…」

父親 「困ったな…ミゾレさん、おあいそしてくれ。マユナをつれて帰るよ」

ミゾレ 「ごめんなさいね…本当に。 またいらしてね、サービスするから」

父親は自宅、もしくはそこらの草陰でマユナの用を足そうと考えミゾレの店を出ることにした。
このままだと大勢の客の前でマユナの失禁姿を披露してしまうからだ。

旅人A 「チャペロなんざぶん殴って起こせばいいさ うはははは!」

賞金稼ぎB 「おーうい 酒まだかぁ〜?」



父親 「よし、行くぞマユナ、アカリ」

アカリ 「うん」

マユナ 「出ちゃう… 出ちゃう… はぁ… はぁ…」


3人は急いで店を出ようとした瞬間…



ドン!!


父親 「うわ!」

マユナ 「きゃっ!」

ちょうど店に入ろうとした客とぶつかってしまったのだ!
そして無精ひげを生やした大柄な男が叫んだ。

荒くれ者A 「おい!女、てめえ!どこ見てやがんだ!」

父親 「………!」





父親 「申し訳ありません、急ぎの用ですので…」

荒くれ者A 「けっ! 次からは気をつけろや!」

荒くれ者B 「お〜〜い酒くれや、あとヘビの丸焼きとサソリの料理もな!」



その恐怖はマユナの限界を加速させてしまった………






※じょわああああああ〜〜〜〜〜〜……



アカリ 「お…おねえちゃん…」

父親 「マユナ…」


ずっとずっと我慢して…学校では漏らしたことのないマユナは

トイレ以外の場所で… 初めて… 服を着たまま… 粗相をしてしまった…




びしょ濡れのマユナを連れて帰る父親。

だが不思議と…「粗相だけで済んで良かった」と思うその理由は…

アカリ 「ねえ、お父さん…さっきの荒くれ者、ひどいね!おねえちゃんもらしちゃったじゃない」

父親 「まあそう言うな、アカリもマユナもあいつらだけには絶対に関わるなよ」











父親 「やつらは…    レッドコブラだ。 覚えておきなさい。右か左手にコブラの刺青がある」










投稿者:tyao