キャストラウエスタンノワール アンカー財団編 第8話 ジェネラル・ミッツ(ミッツ・ブリリアントウィズダム将軍) リバータウン近郊 シューーーーーーっ! 黒く薄い茂み隠されたふくよかな裂け目から黄金の水流が勢いよく飛び出し、地面にたたきつけれた。 じゅーーーーっ、じゅーーーーっ・・・ 豪快な恥音を立て放出された尿は地面に泡を立てて水たまりを作り、ゆっくりと吸収されていった。 彼女は放尿を終えると尻を左右に振り、恥部についた尿を振り払いズボンをあげベルトを閉めた。 股間に残った尿の雫が下着にじわっと吸い込まれた。 「首尾はどうだ?」 その女が岩陰から出てきた。どうやら放尿をしていたようだ。 「はっ!ジェネラル・ミッツ!アンカー財団にはアヤ・リルビー少尉と彼女についてきた二人の女をつけて伝令に飛ばしました。またジャック・ロー大佐にはリッチミニスター(豊臣)少佐を大使として向かっていただきました。」 側にいた兵士が報告をした。 「よし、手はず通りだ。ここからは時間の勝負だな。リバータウンに入り、すぐに軍令によりジャック・ローを逮捕する。奴の正体が正体だ、素直に投降するとは思えん。財団、連邦捜査局との連携を密にして、気を抜くなよ!」 アンカー財団 「・・・っいうことは、将軍が直接ジャック・ローに会うということか?」 涼子は驚いたような表情をした。 「ハイ、ミッツ大将自らジャック・ローに会い、軍令により逮捕します。」 アヤははっきりと答えた。 「しかし・・・」 さやかは心配を口にした。ジャック・ローはこのリバータウンで王のように振舞う男。そんな男が本当に軍の規律に従って簡単に投降するとは思えなかった。 その質問を遮るようにアヤはつづけた。 「ジャック・ロー大佐の本名はセルゲイ・コボルスキー、ノーザン帝国の諜報組織の大佐クラスです。彼はわが軍にうまく潜入し、内部かく乱を狙っていました。 単に私利私欲のために傍若無人にふるまっていたわけでないのです。そう考えうると彼も軍人。無駄な抵抗はしないでしょう。」 「しかし・・・・人間追い込まれると何をするかわかんぞ。」 涼子はつづけた。 「それに諜報機関が動いているとなると他に仲間もいるかも・・・」 「その点についてはわがアンカー財団が連邦捜査局に協力し、敵国のスパイをリストアップしておいた。ジャックのほか軍部に2名、市民に6名がわかってる。」 アンカー・アローはゆっくりと話した。 「そこで手はずですが・・・」 アヤが今回の手はずを話した。 ジャック・ローとジェネラル・ミッツとの会談と同時に、軍令をもってクレア部隊のミキ・カトー少尉が数名の部下とともに軍部のスパイの逮捕、市民6名についてムトゥー捜査官班とサイトー捜査官班が2班に分かれて逮捕に向かう。 残ったものはクレア大尉が指揮権を持ち、不測の事態に備え、ジャック・ローの宮殿の警護に当たるといったものだった。 「それと涼子さん、さやかさん・・・これを・・・税関から回収してきました。」 そう言うとアヤは鞄から弾丸を出しニコッと笑った。 二人は銃に弾丸を詰め涼子は不敵な笑みを浮かべたが、さやかは緊張したような複雑な表情をしていた。 ジャック・ローの宮殿 「これは将軍自らのお出ましとは、このジャック・ロー、恐悦至極。」 ジャック・ローは、ミッツ将軍、ヒデ少佐と内偵部隊のアヤ少尉を大広間に招き入れた。 ジャック側は、ジャックのほかにブレンダ・カラー少佐、親衛隊の潜龍寺蓮美大尉がいた。 「ジャック・ロー大佐いやセルゲイ・コボルスキー大佐、我々を招き入れてくれるとは、さすがは我々を欺いて駐屯軍の司令官になっただけのことはある、敬意を払おう。」 ミッツ将軍が切り出し、次のようにつづけた。 「今、潜入スパイは一斉検挙されている。このゲームは終わりだな。セルゲイ大佐。」 それを聞いて訳が分からなく狼狽している女がいた。 ブレンダ・カラー少佐はミッツ将軍の言葉をすぐには理解できなかった。 「大佐・・・大佐・・・これはどういうことですか・・・」 いつもの迷いのない冷徹な目力はなく、小便を漏らした少女のような表情でジャック・ローに近づいた。 「こういうことだよ!」 ジャック・ローは狼狽して近づいてきたブレンダの腰のサーベルを抜き、彼女の首筋に当てた。 「動くな!この女は切り札だ。このために側に置いておいた。お前たちはこの淫売に死なれては困るんだろう。」 そう言って一気にブレンダとの間合いを詰め、サーベルを捨て、彼女の左手を背中に回しその腕をしめげ、ナイフを取り出し、後ろから羽交い絞めするような形でブレンダの首筋にナイフを当てた。 「何と破廉恥な!貴様、それでも軍人か!」 ヒデ少佐が怒鳴ったがジャックはそれをせせら笑っていた。 「何とでも言え、この女はここを切り抜けるための切り札さ。祖国へのパスポートさ。そのために、取っていたのさ。」 「た、大佐・・・私は・・・私は・・・」 ブレンダの目から大粒の涙がこぼれた。 「貴様!」 ヒデとアヤは地団駄を踏み、奥歯をグッと噛みしめた。 「蓮美、時間稼ぎしてくれ。金は手はず通りだ。これが成功したら、お前を帝国で中佐として迎えてやるさ。それにお前はこれからももっと抱きたいしな。」 「大佐・・・」 その言葉を聞いてブレンダは言葉が出なかった。 今まで信じていた男、自分の不安をセックスの業火で焼き尽くしてくれる男は自分を道具としか思っていなかった、そして他の女も抱いていた。 「はん?お前も悪くないが、蓮美は最高だぜ。お前はもう用済みだ。」 ジャックの冷たい言葉がブレンダの心を突き刺した。 そしてジャックの前に蓮美が立ち、ジェネラル・ミッツと対峙した。 それを見てジャックはニヤッと笑った、しかし・・・ 「閣下、最悪の場合は敵スパイを殺傷するだけでなく、人質も傷つけてしまいますがよろしいでしょうか。」 蓮美はミッツ将軍にそう尋ねると 「内偵部隊 特別任務 潜龍寺大尉、貴公の申し出を許可する・・・」 「はっ!」 ★ そう言って蓮美は振り向き、ニホントウを抜き、上段に構えた。 「おい、蓮美、お前!」 怪しく光るその刃はみたブレンダは力が抜けた。そして彼女の股間には黄色いシミが広がり足元に水たまりを作った。 ★ ブレンダの腰が抜けたおかげで体重が一気にかかり、ジャックの体勢が一気に崩れた。 首からナイフが離れた一瞬の隙をつき、蓮美はジャックの手首を切り落とした。 「うっ!」 それでも逃げようとするジャックだったが、蓮美は間髪入れずにジャックの首に妖刀・ムラサメを立てた。 「大佐。あまり余計なことはしゃべらないでいただきたい。あなたの下手なセックスなど思い出したくもない。」 ジャック・ローはすべてを悟り諦めた。 「あぁ、俺も往生際が悪かったぜ。手首を亡くしまったな。煮るなり焼くなり好きにするがいいさ。二国間協定の敵国捕虜条項は守ってくれんだろうな?」 そう言って不敵な笑みを浮かべた。 「ああ、それは保証する。」 ジェネラル・ミッツはきっぱりと答えたが、ヒデ少佐とアヤ少尉の肩は怒りで震えていた。 「セルゲイ・コボルスキー、スパイ容疑で逮捕します!」 アヤ少尉の声が聞こえた。 「ああ、お嬢ちゃん、そういうことだ。丁寧に扱え。よろしくな。」 ジャック・ローはそういうと両手をあげて降参のポーズをした。 ブレンダはすべてを失い失禁した水たまりの上に呆然と座っていた。 「ブレンダ・カラー少佐!貴様の軍人だろ!しっかりしろ!責任は取ってもらうぞ!」 ジェネラル・ミッツの厳しい声が響いた。 そして、ジェネラル・ミッツはブレンダに近づき膝をついた。 「これからはもっと苦しいぞ。しっかりやり直せ。」 と厳しさの中に優しさを込めブレンダにささやき、アヤに着替えを用意させた。 続く |