キャストラウエスタンノワール アンカー財団編 第3話 コトリ―・オンザウッド(木ノ上 小鳥)二等兵 シューーーーーーっ! さやかは荒野の岩陰で尻をまくり上げ、勢いよく放尿をしていた。 「あと1時間ほどだな。俺もしておくか。」 涼子はそう言って黒いズボンを膝までおろししゃがみこんだ。 「涼子、スカートより、用を足すときはこっちの方が楽だぜ。」 この旅に合わせて衣装を新調したさやかが得意げにいった。 「まったく!スカートなんぞはいて、色気づきやがったかと思ったらそういうことか」と言って涼子は大笑いしながら小便を勢いよく出した。 健康的な若い女性特有の激しい音を立て、土色の地面が二人の水流で色濃く変色していった。 リバータウン通行ゲート(税関) 通行ゲートには軍部の者たちが厳しい取り締まりをしていた。 おそらくは内通者の本部への密告を防ぐためだろう。 「どういうことだ?」 涼子が税関の女に食い下がっていた。 「そうは言われましても・・・リバータウンは安全な町です。ですから弾薬はすべて税関で預かります。それが規則ですから・・・そうでないとここでお引き取りいただきます・・・・」 気の弱そうな若い女性の軍人が丁寧に説明していた。 「そ、それと銃は持っていてもかまいませんが、軍部のものが弾薬の確認をしますし、怪しいものと判断すれば銃は没収でその場で逮捕されますので・・・だから・・・あの・・・税関に銃も預けて行った方が・・・」 「はっ?大事な銃を預けろっていうの!」 さやかは税関の女に詰め寄った。 「い、いや、預けろとは言っていません・・・ただそうした方がいいかぁって・・・」 バラッバラッ・・・ドン! 「ひぃ!」 その税関の女の話が終わらないうちに涼子はバラバラっと弾薬を机にぶちまけ、銃を机に置いた。その迫力に思わず声をあげた税関の女は小便をちびったような声をあげた。 「お前らの規則はわかったよ。でも、コイツは持ってくぜ!構わないんだろ?」 涼子は税関の女に銃を向けてそういった。 「は、はい!」女は震えあがっていたが、屈強な軍人たちが一斉に集まってきた。 「どうした!」 「はい、なんでもありません!」 税関の女はそう応えたが、屈強な軍人たちは涼子を取り囲んだ。 「おっと!ジョーダン、だよ。ジョーダン!弾薬は全部預けるからな。ほんじゃ!」 さやかは割って入りそそくさとその場を立ち去った。 その二人を鋭い眼光で食い入るようにみる一人の女がいた。 その女は大尉階級章をつけた軍服を着て、左手に日本刀を持っていた。 その女は、さやかをじっと見ていた。 いや正確にはさやかがアヤから預かったネックレスをじっとみていた。 二人はそれに気づいたが、これ以上ここにいるのは危険と判断し、そのまま税関を立ち去った。 「大丈夫か?コトリ―(木ノ上 小鳥)二等兵?」 屈強な軍人の一人がその女を気遣った。 「だ、大丈夫です・・・、あの・・・えっと・・・その・・・」 コトリ―は震えながら恥ずかしそうな顔になった。 「どうした・・・?えっ?」 屈強な軍人はコトリ―の股間を見て絶句した。 「あの中尉殿、その・・・お手洗いに行ってきていいですか!」 コトリ―は勇気を振り絞って告げた。 涼子とさやかの迫力に押され、コトリ―は少量だが失禁していた。 少量とは言え、その量はしっかり彼女の股間にシミを作っていた。 コトリ―はその濡れた股間が気持ち悪いらしく、尻をモジモジとさせていた。 「バカモン!賞金稼ぎが怖くて、ション便ちびる軍人がどこにいるのか!早く行け!」 「は、はい!」 そう返事はしたもの、この女相当気が弱いのか、それとも小便を相当我慢していたのか・・・ ブルブルっと震えたかと思ったら、周囲にくぐもった音が響き渡った。 シューーーーーーっ! 「えっ?」 怒鳴っていた中尉は、コトリ―から聞こえる水流と彼女の股間に見る見るうちに広がるシミと床に落ち水たまりになる黄色い液体に驚いた。 「中尉!もう漏れてしまいました・・・」 敬礼をしながら、目を真っ赤にして涙を流しながら、失禁を終えていた。 「いいから!早く着替えてこい!」 「はい!」 コトリ―は下半身ずぶ濡れでトイレに向かった・ 「まったく!」 中尉はかんかんだった。それをいさめるように隣の軍人が行った。 「中尉、彼女は軍人と言ってもジャック・ロー大佐が税関強化のために特別採用した元・税関職員ですからね。この前までただの税関職員。それが今は軍籍ですよ。まったく。」 男はあきれたような口調で言って、次のようにつづけた。 「いくら通行ゲートの入出の監視強化と言っても、税関職員まで軍籍にされちゃあ、職業軍人になった私たちの立つ瀬がないですぜ。総司令部は知ってんですかね。」 男ははぁとため息をついてうなだれた。 「おい、あまりジャック・ロー大佐の名前を出すな。どこで親衛隊に聞かれているかわからんぞ。さっきまで潜龍寺大尉いたしな。もしクレア大尉のように目を付けられたら、それこそション便垂れ流すまでいびられるぞ!」 「へい、へい!」 軍人たちの会話はそこで終わった。 続く |