キャストラウエスタンノワール アンカー財団編

第2話 アヤ・リルビー(小粒彩)少尉


2日後、ブルーオアシス モーリー先生の診療所

ゆっくり目をあけるとそこには見知らぬ天井が見えた。
アヤは飛び起きようとしたが体に激痛が走った。
「い、痛い!」
「お目覚めかなお姫様。」
涼子が声をかけた。
隣にはさやかが腕を組んで立っていた。
アヤは激痛に耐えながら、ベッドから起き上がろうとし、そのまま床に倒れた。
「早く、行かないと・・・間に合わない・・・私がこんなところで・・・」
そう言いながら自由にならない自分の体に腹を立て、床を叩いて悔しがった。
「何か訳ありって感じかい?聞かせてくれないか?」
さやかは優しくアヤの肩に手を置き言葉をかけた。
しかし、アヤは、そのまま気を失うようにして眠ってしまった。
それから彼女は意識を半分失ったまま2日間ベッドから動けなかった。
ようやく意識がはっきりしてきたのは、さやかたちに助けられてから丸4日経っていた。

「私は・・・。ここは・・・。」
朦朧とする意識の中で現状をつかもうとするアヤだった。
尻に慣れない感触を感じ、ゆっくりブランケットを外して見てみるとおむつが巻かれていた。
アヤは一瞬、顔を赤らめた。
おむつの股間はたっぷり小便が吸い込まれおり、ズシリと重みを感じた。
「お目覚めですか?」
イズミが診療室のカーテンを開けて入ってきた。
「えっ、あっ、はい。」
と股間の濡れた状態と今、自分がおかれている環境に戸惑い言葉に詰まるアヤだった。

「さやかさんたちがあなたを連れてこられたときは、ひどいケガなさっていて・・・でも、大丈夫!この町の名医・モーリー先生がしっかり見てくれたわ。後遺症も残らないし、背中の大きな傷もちゃんと消えるって言ってたわ。」
イズミは笑顔で話しかけた。
「私は・・・」
「あっ、まだ完全な食事はとれないでしょうけど、野菜スープを作ったから食べてね。あっ、でもその前にオムツ変えるわね。」
そう言ってアヤの方へ近づいてきた。
「いや、あの・・・自分でします!」
年頃のアヤは同姓とは言え、人にオムツを変えられることが恥ずかしく、イズミの申し出を断った。

「あら、そう?じゃあ、ここに下着、置いておくわね。汚れたものはこのカゴに入れておいてね。」
そう言うとカーテンを閉めベッドのあるスペースから出ていった。

アヤはゆっくりとベッドから床に足を着けた。
丸4日間、寝ていたので足の筋肉が衰え、立つことに苦労したが、若さ故にすぐにいつも通りに近い感覚を取り戻した。
そしてゆっくり自分の腰に巻かれた布を外した。
その白い布の股間の部分に巻かれていた部分は真っ黄色に染まっていた。
アヤはそれを見て耳が熱くなった。
そして彼女は汚れたオムツをかごに入れ下着を履き、新しく用意され病院着のようなものを羽織った。

しばらくするとモーリー先生の診療所に、涼子、アンジェリカそしてガーディアンエンジェルスの3人が入ってきた。
「先生、あの娘の様子はどうですか?」
さやかの声が聞こえた。
その声に反応するように、アヤは立ち上がり、カーテンを開けた。
「私は、大丈夫です。」
アヤはみんなのいる部屋にゆっくりと入ってきた。
「あなた方が、私を助けてくださったんですね。ありがとうございます。」
そう言って、頭を下げた。
「お前を助けたのは、こっちの3人、それとモーリー先生にナースのイズミだ。俺たちは何もしていないよ。」
涼子はぶっきらぼうにそう言った。
クスっと笑いながら詩織つづけた。
「こっちの怖そうなおねーさんはノワールの涼子さん、それからこっちの背の高い美人はこの町の保安官のアンジェリカ・グリーンフィールドさん。それから私は詩織。ショットガンの詩織と一応、呼ばれているのよ。」
アヤはみんなの顔を見渡した。
それに続けるように。
「それからこっちの隻眼の美人がライフルの名人・さやか嬢。そして、こっちの色白のおっぱいの大きい女の子がなびき。こんなにかわいい顔してるのに小さいピストルを隠し持っていて隙をつかれて死んじゃった男は何人いるか・・・(笑)」
詩織は明るくみんなを紹介した。
「ところで、事情を教えてくれない?誰かに追われていたみたいだけど・・・・それに何か急いでいるようだったわ。一体、何があったの?」
アンジェリカは優しくそう尋ねて、少しまじめな顔をしてつづけた。
「つらいことあったかもしれないけど、保安官としてもちゃんと聞かないといけなくてね。ようやく目が覚めたところで申し訳ないけど聞かせてくれる?」
アヤは大きく頷いてぽつぽつと話し出した。


アヤ・リルビー少尉の話

私は北部方面軍総司令 直轄の内偵部隊 アヤ・リルビー少尉であります。
リバータウン駐屯軍の大隊長ジャック・ロー大佐の横暴が激しく、コントロールが効かなくなっているとクレア・L・マスターソン大尉からの内部告発を受けて1年前に捜査のため派遣されました。
調査のためそのまま軍人としてきても、駐屯軍の管轄になるので、駐屯軍と対立しているアンカー財団のアンカー・アロー当主(いかり校長)と連携を取り、アンカー財団の私兵としてリバータウンに潜入しました。
潜入してみると、彼は親衛隊を作り、リバータウン駐屯軍の中で自分に反発するものを徹底的に粛清し、権力を握っているという状況でした。
もともとは北部方面にはレッド・コブラなどの無法者たちが多く、治安を維持するために派遣された駐屯軍でした。またアンカー財団もその無法者たちに悩まされていたので、派遣された当初は駐屯軍に資金面で大きな援助をしていました。
しかし、無法者たちのグループが駆逐されるとジャック・ロー大佐は、その資金を私的に流用し、そして自分を守るために親衛隊まで組織し始めました。
その糸を引いているのが大佐の愛人と言われているブレンダ・カラー少佐と言われています。
ブレンダ・カラー少佐は北方系民族の血を引くらしく、とても美しく、そのブロンドの髪とハスキー犬のような冷たい瞳から、ブロンディーウルフと恐れられています。彼女は冷酷でサディスティックな性格です。

こんなエピソードがあります。
ジャック・ロー大佐の進軍の前に、子どもが飛び出してきました。
それを見た新兵だったミキ・カトー少尉は反射的に隊列を飛び出し、その子どもをかばうように抱え上げ、路地に避難させました。
それを見たブレンダ・カラー少佐は、いい獲物を見つけたかのように、「隊列を乱し、軍の規律を乱した」とミキ少尉に一方的に罰を与えました。
その罰とは、ジャック・ロー大佐の“宮殿”と言われる場所の門番兵を休みなく丸一日させることでした。
しかも時期は真冬で、コートも着せず、軍服だけで直立不動で立たせ、1ミリも動くことは許されませんでした。
当然食事もなければ、眠ることも・・・そして用を足しに行くことも許されません。
街の中心部の人の行き交う中、ミキ少尉は失禁をしながらも門番兵を続けさせられました。
聞いた話によると、失禁の直前には彼女の下腹部は異様に膨らみ、極寒の中、額からポタポタと汗が落ちていたといいます。
道行く人たちが彼女の股間から湯気を立てて溢れる黄色い液体に好奇の目を向けたそうです。
隠そうにも直立不動で動くことは許されませんから、股間に広がる失禁を多くの人の目にさらされたと聞いています。
とても恥ずかしかったと思います。
さらに失禁のあとも時間が来るまで立たされ続けたそうです。
濡れたパンツは次第に冷やされ、ミキ少尉の体温を奪って行ったようで、その後、彼女は股間から内太ももにかけて軽度の霜焼けを追っていたそうです。
その他にもひどい仕打ちを受けた兵はたくさんいます。

その後、失意の彼女を自分の隊に引き込んだのが、私たちと今、連携をとっているクレア・L・マスターソン大尉です。今、彼女はクレア隊に所属しています。


モーリー先生の診療所

「話がそれましたね。
ところがとうとうクレア大尉が反逆罪で逮捕されてしまいました。
間違いなく、ブレンダ・カラー少佐と親衛隊による証拠も何もないでっち上げの逮捕です。
そこで、予定を繰り上げ総司令へジャック・ロー大佐の横暴を報告し、彼の討伐の依頼に行くところでした。」
そう話すとアヤは俯いた。

涼子はそっと彼女の肩に手を置き、「ところが街を出るときに見つかったということか?」と尋ねた。
アヤは左右に首を振った。
「いいえ、まだ私が軍部の人間だとは思われていないはず。関所の番兵も親衛隊なので軍の規律が行き届いていないんです・・・」
涼子は首を傾げた。
「若い女が一人だと犯すために冤罪をつくるのです。まして、私は今、敵対するアンカー財団の私兵ですから・・・なんとでもなりますね。」
「なるほどね」となびきが大きく首を縦に揺らしていた。

「詩織、なびき、あんた達二人は、少尉と一緒に総司令のところまでお願いね。」
さやかがそう言った。
「えっ?さやかは?」
詩織が怪訝な顔をして聞いた。
「私は、先にリバータウンに潜入するよ。まぁ、クレアなんとかいう人も心配だしな・・・」
さやかは歯切れが悪かった。
「おい、おい、賞金稼ぎのさやか様にしちゃぁ、なんの稼ぎもないのにどうした?」
涼子が不審に思いながら訪ねた。
「い、いや、賞金はアンカー財団からたっぷりもらうよ。」
そう言って引きつった笑いを浮かべた。
「ふーん、そうかい。それならいいや。好きにしてくれ。と言いたいところだが、俺もその賞金が欲しいのでさやかと一緒に行くぜ。」
涼子はニヒルな笑みを浮かべた。
「好きにしな。」
そう言いながらもさやかの顔に少し安堵の気配が浮かんだ。
「そうと決まったら、こんばんはミゾレの店でいっぱいひっかけて明日には出発だ!」
涼子が檄を飛ばした。
「今回は、私はこの町の安全を守ることにしますか!保安官に昇進もしたしね」
アンジェリカは冗談ぽく少しいじけた物言いをして、場を和ませた。
しかし、さやかはいつになく厳しい顔をしていた。

続く。










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投稿者:Lemon Juiceさん









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