
クレアが奥の部屋に入ると、正面にはボスのドン・マルコーネがいた。
彼の額には深いしわがが刻まれ、欲深く滲んだ眼光がクレアに向けられていた。
「マスコミの女にしてはいい度胸しているじゃないか。一人で来たことには敬意を払おう。」
彼は深く掛けていた椅子から少し前のめりになり、机の上で両手を組み、鋭い眼光をクレアに向けた。
そして、脇にいた一人の男に合図を送ると、その男はクレアに近づいてきた。
「悪いがボディ・チェックをさせてもらうよ。」
クレアは記録用に持ってきたビデオカメラをその男に差し出すと、男は、そのチェックを簡単に済ませ、
にやけた顔つきで衣服の上からクレアの身体を触り始めた。
グレーのスーツに包まれた張りのある白い肌を、男のカサついた褐色の手が、舐めるように這いまわった。
やがて、その男は、ふくよかで丸みを帯びたクレアのお尻に手を這わし、
スカートの中に手を突っ込もうとした。
「ブッ!」クレアはその男を睨み付けながら男の顔に唾を吐きかけた。
「何しあがるこのアマ!ぶっ殺すぞ!」
男はクレアに飛び掛からんとするような勢いで捲くし立てたが、
クレアは厳しい表情を崩さず、その男を睨み付けた。
「ジェイク!やめろ!…もういい、ジェイク…」とマルコーネの声がした。
「若いのにいい度胸をしている…だが、ここは私の家(うち)だ、
もう少しおしとやかに振る舞ってもらいたいものだな…お嬢さん…。」
マルコーネはそういうと押しつぶすよな重圧とともに、一際鋭い眼光をクレアに向けた。
クレアの心臓の鼓動は一瞬高まったが、キャスターとしての気持ちが勝ったのか、
毅然とした態度でマルコーネの眼を見返した。
マルコーネはそのクレアの態度に笑みを浮かべ立ち上がり、ゆっくりと右の手を差し出した。
「いい度胸だ…名乗るまでもないと思うが、私がドン・ロベルト・マルコーネだ。君が有名なキャスターの…」
「ABCのクレア・L・マスターソンです。今日はお会いできて光栄だわ。」
と皮肉のこもった言い方をして白く透き通った手をさし返した。
「それでは早速、今回の連続殺人事件についての取材に移らせていただくわ。
お望み通り取材用の機器はこのビデオカメラだけで、他には何もないわ。
記録用のビデオはここに設置するは、いいわね。」
そういうと、クレアはビデオカメラをセットし、マルコーネとテーブルを挟んで向かい合って座った。
「今回の連続殺人の被害者はみんなマフィアの一員…
私たちの取材だと、麻薬をめぐるマフィア間での抗争と見られていますが…」
クレアがまず口火を切った。
「我々はヤクの売買はやらん、それに最近は市警・FBI・麻薬取締局…と我々ファミリーに目を光らせている。
そんな中で、ヤクに手を出すのはリスクが大きすぎる…やらんよ…」
と落ち着いた口調で答えた。
「しかし、今回上がった死体の身元はあなた方と関わりのあった人物と言われていますが…。
しかも、彼の自宅からは数グラムの麻薬が出てきました…。」
「何を…麻薬の所持で我々を疑われては…アメリカ国中の何人のものが所有していると思う…
君もキャスターならそれくらいは知っているだろう。そんなことぐらいで、疑われては…」
とあきれたよな口調でマルコーネは言った。
この言葉を聞いてクレアはニヤッと笑い、胸に隠し持っていた小さな紙包みを取り出した。
そして、それをマルコーネの目の前にチラつかせ、
「これは何か分かる?死んだ男が持っていたいたクスリよ。それだけじゃないの…よく見て。」
マルコーネは包まれている紙包みを見てビクっとした。
そこには、住所が記載されてあり、その住所はマルコーネ・ファミリーのビール工場だった。
「表向きはビール工場だけど、裏は知られちゃまずいものよね。」
クレアはブロンドの髪をかきあげマルコーネを見た。
「何が、望みだ…ミス・マスターソン。」
マルコーネは深いため息をつきながら椅子にもたれかけて言った。
「抗争相手の組織の情報が欲しいの。新興勢力で詳しいことがよく分からないわ。
何とかして、その組織の全容を知りたいのよ。取材に協力してくれれば、この麻薬のことは報道しないわ。
約束する。あなた方にとっても新興勢力を抑えるいいチャンスじゃなくって?」
クレアは肘掛けに両手を掛け、白く長い脚を組み直した。
「悪いことは言わない…今すぐその紙包みを渡し、帰ることだ…」
「脅しは無駄よ。今日、私が取材に来ることは全国民の30%が知っているのよ。殺せばすぐ足が付くわ。」
「もう一度だけ言おう…今すぐその紙包みを渡しなさい…」
マルコーネの威圧感はクレアが今まで感じたことのないものだった。しかし、クレアは頑なに拒んだ。
「そうか…仕方ない…」
マルコーネはそういうとそばにいた男に視線を送ると、男がクレアに近づいてきた。
「な、何をするの…脅しても無駄よ…」
さすがのクレアも全身に震えを感じ、恐怖のあまり本能的に立ち上がろうとした。
しかし、近づいた男はクレアの両肩を押さえこんだ。
「ミス・マスターソン。君は我々を甘く見ていたようだね…」
マルコーネはそう言いながら、彼のデスクの引き出しを開け、リボルバー式の拳銃を取り出した。
「君のような美しい女性に会えて私は光栄だったよ…。」
「お別れは悲しいが…自分を恨むことだな。」
そう言いながらマルコーネは銃口をクレアに向けて近づいてきた。
気丈なクレアもさすがに恐怖で震えが止まらない。
白く透き通った肌もすっかり血の気が引き蒼ざめ、唇も乾き赤みが脱け、小刻みに震えていた。
「な、何をするの…殺れるものなら殺ってみなさ…ウッウッ…」
最後の勇気を振り絞って抵抗しようとしたが、その瞬間銃身を口に突っ込まれてしまった。
クレアは恐怖で体がガクガクと震え、彼女の口元では震える歯が硬い銃身にガチガチと当たっていた。
また、額には脂汗が滲み、背中には冷たい汗の滴が流れて行き、
下半身は腰が抜けたように力が入らなかった。
クレアの下着には少量だが、何かじわっと広がるものがあった。
静まり返った部屋に、「ハア、ハア、ハア…」と死と直面し動揺したクレアの息遣いだけが部屋に響いていた。
クレアは心臓が潰れそうな恐怖を感じていたが、
彼女の眼は恐怖で震えながらも濁ることはなくマルコーネを睨み付けていた。
「恐怖で震える顔も美しい…そして、この状況で、まだ、こんな眼をできるのか…」
マルコーネは気丈に振る舞うクレアをいとおしく思い始めていた。
「ミス・マスターソン、お別れだ…」
マルコーネはゆっくり撃鉄を挙げ、引金に手を掛けた。
撃鉄を挙げるガチャっという乾いた音が部屋に響いた。
クレアを例え様のない恐怖が包み始め、一段と息遣いが激しくなった。
「ウーッ!」とクレアの呻き声が聞こえた瞬間、ゆっくりと引金が引かれた。
「ガチャッ!」撃鉄が落ちる音が部屋に響き渡った。
「ウーッ!ウーッ!」
とクレアは呻き声を上げて身体を大きくゆすった。
何が起こったのか、自分は生きているのか、死んでいるのか、その瞬間クレアには理解できなかったが、
撃鉄が落ちた瞬間、クレアは彼女の中から生温かいものがゆるゆると下着に広がって行くのを感じていた。

その生温かいものはクレアの体内からどんどん溢れ、お尻の方に広がっていった。
そして、クレアが自分は生きていると理解できた時に、
その生温かいものはクレアの足元にまで流れ落ちていた。
「若いのにいい度胸をしている。私に銃を突き付けられ睨み返したものは、そうはいない…。
クレア、君の提案を呑もう…」そういうとマルコーネはゆっくりと銃を下ろした。
クレアは恐怖でガクガクと震えてはいたが、彼女の眼は鋭くマルコーネに向けられていた。
「あ、ありがとう…」クレアはそう言って大きくため息をついた。
徐々に緊張感がほぐれるにつれて、クレアは濡れた下半身の不快感を強く感じるようになっていった。
クレアがゆっくりと目線を落とすと足元には黄色い水溜まりを確認できた。
「アッ!オシッコでてる…うそ…」クレアは心の中で叫んだ。
そして失禁してしまったことを認識したクレアは、少し顔を赤らめ、またゆっくりと顔を上げた。
マルコーネと目線が合った。
「ハアッ、ハッハッハッ、何だちびったのかい。ちびりはしたが君の勇気は高く評価するよ。
私のバスルームを使いなさい。それから替えの下着はイタリア直送のものを持ってくる。安心しなさい。」
「これは、これは…汗です!ひ、冷や汗です!」とクレアは顔を真っ赤にしてマルコーネに答えた。
誰が見ても失禁だと分かる状態だったがクレアは恥ずかしさのあまり強がってしまった。
「そうか、汗か。素直じゃないな、まあ、今回は、君の勇気に免じてそうしておこう。」
バスルームに行こうと、クレアはゆっくり立ち上がると、
スカートに溜まったクレアの失禁した尿がビチャビチャと床に落ちた。
その瞬間、クレアの顔が赤面したが、彼女はつとめて何事もなかったように平静を装いバスルームへ向かった。
バスルームへ向かうクレアの後ろ姿は、
失禁の尿で濡れて変色したスカートが、丸く張りのあるお尻にへばりつき、
下着のラインを映し出しなまめかしかった。
クレアはバスルームでゆっくりと濡れたスカートを脱ぐと、
正面の大きな鏡に汚れた下着を付けている彼女自身が目に入ってきた。
クレアがつけていた純白の下着の股間とお尻はうす黄色く染まっており、失禁を意識せずにはいられなかった。
クレアはぐっと唇をかみ締め汚れた下着を脱ぎ捨て、シャワーを浴びた。
シャワーはクレアの股間や白く張りのある太ももについた彼女の尿を洗い落としたが、
心についた失禁の恥ずかしさは洗い流せなかった。
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投稿者:Lemon Juiceさん

