武藤 「あーこちら安全課の武藤だ。今しがた職質で女性を保護した」

武藤 「大至急涼子警部補を向わせろ」



武藤敬次。元捜査一課、現生活安全課の刑事だ。


その日武藤は渋谷センター街のパトロールで一人のロシア人を保護した。

どうも未成年ぽく飲酒の疑いがあって職務質問した所、とんでもない人物に出会ったのだ。

近いうち大規模の捜査対象になっていた外国人人身売買組織。

そのうちの重要人物の一人、ロシア人の幹部だったのだ!

年齢は17歳。外見は大人しそうな少女だがこの重要人物無くては売買ルートは解明できないのである。





しばらくして一台のパトカーがやってきた。







涼子 「申し訳ない、待たせたな」




警視庁捜査一課 第3係班長 村下涼子警部補がパトカーから降りる。


武藤 「遅いぞ。寝小便して着替えでもしてたのか?」



すると瞬く間に涼子の血相が変わった!



涼子 「ふざけるな!書類を書いていたんだ!寝ているわけないだろう!ましてや… ね…寝…しょう…」

涼子 「とにかくその言葉は使うなっ!二度とだ!」


武藤 「しかしお前も立派になったもんだな〜…」


涼子 「何がだ!?」


武藤 「酒飲んで俺に補導されて寝小便していた女子高生が今や捜一の班長様だ」


涼子 「…っく!」


武藤 「我が子の成長は早いとよく言うがまさにこの事だな!うわっはっはっは」



















今から12年前……










地元のヤンキーで少しは名が知られていた涼子。










少しばかり荒れていてまさに元気の塊だった。










涼子 「つかケイコ〜 飲み足りなくねー?」


ケイコ 「いあいあ、あたしこの後マサヤと会うんだよねー あんまバカみたいに飲めんし」


涼子 「はー?なにそれー ならマサヤも呼べばいいじゃん」


ケイコ 「まあ、あたしはほっといて涼子達で飲みなヨ やさし〜く介抱したげるよ…?うふふ」


涼子 「うっさい!」


都内にあるクラブ。当時涼子のたまり場の一つで何かがあるとすぐに集合して朝まで遊ぶ。

酒を飲みながら先生の「グチ」を言ったり仲間やケンカの話など。

そんな生活が唯一安らげる場でもあった……。





サエ 「あー涼子ぉ〜 わたしもう飲〜めな〜いよ〜〜」


涼子 「わはは! なんらなんら もうギブっすか〜」


涼子 「まあ今日はもう〜 お開きにしよっかぁ〜」




いつものように騒いで飲んで遊んでいたが今日は珍しく夜明け前に解散となった。



涼子 「じゃあケイコ、サエ、また明日なあ〜〜!」


ケイコ 「にゃはは〜 んじゃね〜」


サエ 「涼子ぉ〜 愛してるぞぉ〜」



飲みすぎた涼子はさすがに徒歩で帰る事は不可能と判断しタクシー乗り場まで向った。



涼子 「あ〜〜… ちょっとぉ〜… 飲みすぎたかなぁ……」

涼子 「らってぇ〜 ケイコがマサヤの話ばっかするしぃ〜〜」










B-BOY系A 「なんだよ、持ってんだろ?金。出せよ」




涼子 「……ん?」




薄暗い路地からなにやら男性の声が聞こえた涼子。

その声の方向につい寄って行ってしまった…。



B-BOY系A 「ちゃんと返すからさ〜 お金ちょーだい」


少年 「あ… いえ… 今…持っていません…ごめんなさい…」


B-BOY系A 「えーじょうだんでしょー?」



涼子 「あらら… かつあげ現場に遭遇しちゃったぁ…」


B-BOY系A 「ん…?誰だ?」


涼子 「ちょっとあんたたちぃ〜… かつあげなんてやめなさい、みっともないわよぉ〜?」




なんと酔っ払いながら涼子は不良たちに突っかかったのだ!




B-BOY系B 「なんだこの女。酔ってんぜ」


B-BOY系A 「いや… まて… こいつ涼子だ。 東高の…」


B-BOY系B 「え…!? バカみたいにケンカ強いって噂の… あの…?」



涼子 「なによぅ〜 バカとはなによ、バカとは… 失礼しちゃうわねぇ〜…」



B-BOY系A 「ふ… まあ酔ってるし所詮女だ。 遊んでやるか」


B-BOY系B 「うひょう!最近俺、女と別れたばかりなのよね〜」



本物のB-BOY系とは程遠い男どもが涼子に近づいてきた…。


さすがの涼子も酔っていてはケンカはできない。どう見ても100対1で負けるこの勝負…。




だがその時!





※ 「よぉ〜し!! おまえら! それ以上事荒立てると逮捕すっぞ、バカ共!」


B-BOY系A 「……!?」


B-BOY系B 「……やべえ!! 武藤だ!」


武藤 「うははは! 俺の名前を知っていると言う事はどうなるか分かってんだな!」


B-BOY系A 「……にっ…逃げろ!」


B-BOY系B 「……うわぁ〜!」



武藤 「よぉ〜し、そのまま真っ直ぐ家へ帰るんだぞ〜!」



ちょうど運よくこの辺りを深夜パトロール中だった生活安全課の武藤。

男たちは武藤の登場で一目散に逃げていった。



武藤 「おう、少年。 あまりここら辺は一人で歩かない方がいいぞ」


少年 「は… はい! あ… ありがとう…ございました!」


武藤 「おう、いけいけ」


少年 「あ…、あと…」


武藤 「……ん?」


少年 「そ…そちらの…涼子さんという女性の方にも… お礼を…いっておいて下さい… では…」


武藤が涼子の方を振り向くと………


涼子 「くー…… くー……」


なんと涼子はダンボールが積み重なった上で寝てしまったのだ。



武藤 「………むぅ……」

武藤 「こいつが涼子か… 道理で男共に突っかかって行ったわけだ…」




武藤 「おい!起きろ! 貴様未成年のくせに飲酒しているだろ」




だがあっと言う間に深い眠りに就いてしまった涼子に起きる気配は無かった。


ただちょっぴり両足がもじもじと動いていた。




武藤 「だらしないやつだ… これがガキ共に恐れられている涼子様だとはな…」


武藤は涼子の腰に手を当てると担ぎ上げておんぶをした。

そして保護してもらうようにと近くの交番へ向った。


武藤 「ふぅ…… こんな小さな身体でよくケンカするもんだな… しかも女ときたもんだ」


武藤 「今後もこんな乱暴女が現れなければいいがな…ははは」





涼子 「う…… ん…… んっ…」




もぞもぞと動き出した涼子。それでも武藤は落ちない様にとしっかり足を掴んでいた。


武藤 「こら… 暴れるでない…」


涼子 「うん…! んん…… うんっ…    …ちゃう…」





涼子 「……………… ふう……」





もぞもぞと動いたと思ったら急に一息ついて大人しくなった涼子…


その理由とは…







武藤 「……ん!?」



武藤の下半身に不思議と広がる謎の温かさ!


※ぴちゃぴちゃぴちゃ……


そして謎の滴る音!


いや、もう謎でもない! 背中で感じるこの濡れ具合、水の音! 理由はただ一つであった!





武藤 「こっ! こらぁ〜〜!! おい! 涼子っ! おっお前!!」 01
















斎藤 「は…班長…… 寝…寝小便って…?」


涼子 「うるさい! 斎藤! 聞くなっ! そして問うなっ!」


武藤 「ちょうどこいつぐらいだったな〜 涼子も酒飲んでべろんべろんでな…。」



そう言うと武藤はロシア少女の方をちらっと見た後、涼子の方を見た。



涼子 「とにかく早く引き渡し手続きをしろ! そいつからは色々聞き出さねばならんからな」


武藤 「うむ…。まあお前ら捜一がノドから手が出るほど欲しい人物だからな」


涼子 「あぁ…よく見つけてくれた。 それに関しては感謝しているよ」




涼子 「さあ乗れ!きさまには色々話してもらう。覚悟しろよ」






こうして武藤が偶然見つけた容疑者の引渡しが無事に終了した。










ちなみに……










涼子がここへ遅れて来た理由とは……









斎藤 「はぁ…! はぁ…!」


斎藤 「村下班長見ませんでした!?」



巡査 「あぁ、村下警部補なら仮眠個室部屋にいるぞ」




※コン! コン! コン!

※ガチャ!ガチャ!


斎藤 「っく… 鍵がかかってら…」



斎藤 「班長! たった今連絡があってロシア幹部を捕獲したそうです!」


斎藤 「下のパトカーで待っていますので早く来て下さいね!」


斎藤 「10分経っても来ない場合また来ますんでっ!」





多忙でしばしの仮眠をしている涼子。


斎藤の呼びかけじゃなく「あれ」で目が覚める…。02


※読み込みに数秒かかります。 クリックで進みます。




もちろん誰にもバレる事なく後始末をした涼子でした。










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