ちょっとした事で麻衣と結城はケンカをしてしまった。


麻衣 「今回ばかりは結城が悪いのよっ!私、絶対に譲らないから!」


結城 「いつもこっちが折れていたが今回は譲らないぞ!」



日曜日に若菜家で響く怒鳴り声。

何事かと2階のテラスでのんびり日向ぼっこをしていた世界が仲裁に入る。


世界 「なんだ、なんだ…? お前ら。 一体何がどうしたと言うのだ」


麻衣 「結城が! 結城が!! 結城がっ!!!」


結城 「姉ちゃんが! 姉ちゃんが!! 姉ちゃんがっ!!!」


世界 「よし、言いたい事は分かった」


世界 「とりあえず握手して仲直りしなさい」



麻衣 「やだやだやだー!」


結城 「俺だってやだよーだ!」


世界 「まったく……困ったやつらだな…」


世界 「よし… ならここはゲームで白黒付けてみるか!」





若菜家長女 麻衣。
芸能科に通う彼女はゲームが大得意。そして更に勝負事には人一倍負けず嫌いの一面を持つ女の子。


若菜家長男 結城。
一つ下の中学生。ゲーム関係は一切の苦手でどちらかというと勉強が好みの麻衣とは正反対の男の子。


若菜家父親 世界。
ゲームに一切興味無し。今回の提案もその場の思いつきで決めただけ。




負けた方が相手にちゃんと謝る。

世界の思わぬ提案で一瞬二人は固まるも一週間後の日曜日、ゲームで勝負という

なんとも麻衣には恐ろしく有利で結城には全くもって不利な勝負となった。






















そして次の日曜日、勝負の日がやってきた!






勝手な提案で審判すらしない世界不在のもと、二人の戦いは始まる。


麻衣 「んで、なんのゲームで勝負するの。 スト10?」


結城 「いや…だめだ。 その格闘ゲームは姉ちゃんに分があり過ぎる」


麻衣 「あんた、どのゲームでも苦手でしょ〜」


結城 「ふ… ふっふっふ… さあて…どうかな… これで勝負だ!」


そう言うと結城は自信有り気に自ら用意したゲームをポケットから取り出した。


結城 「これだっ!」


麻衣 「ん…? ぷよんぷよん4…? あんたこんなエロいゲームやってんの〜?」


結城 「エロくねーし! とにかくコレで勝負だ!」



パズルゲーム「ぷよんぷよん4」。

同じ色のキャラを繋げてそのキャラを消す。

連鎖で消すと相手に大ダメージを与えるパズル。

特にエロくはないが名前の響きだけでエロゲーム認定の麻衣。



そして…

実はこのゲーム、

結城が唯一出来る得意なゲームでもあった!




麻衣 「まあ、いいわ。 引き受けたわよ。 それで勝負しましょう」








麻衣 「じゃあルールね。 先に3勝した方が…」



結城 「いや!待った! 先に50勝した方が勝ちだ」


なにか策でもあるのだろうか、一見無謀とも思える勝敗のルールを申し出る結城。


麻衣 「50勝? なんでそんなに長いのよ」


結城 「とにかく50勝した方が勝ちだよ!イヤなら不戦勝になるぞ」


麻衣 「イヤじゃないわよ!」


結城 「おし、それで決定ね」




こうして麻衣と結城のゲーム対決は開始した!




第1戦目。麻衣の鋭い連鎖が早くも炸裂。

計算された配置は見事に10連鎖を作り結城へ問答無用の攻撃を仕掛ける。

当然のように1勝目は麻衣が勝ち取った。


結城 「う… うむむ…」


麻衣 「ふふふ」


麻衣 「あ、ちょっと待って…」


結城 「な…なんだよ…」


麻衣 「ちょっとノド渇いた。飲み物取ってくる」




ゴクゴクと飲みながら2戦目開始。

実はクラスで強い方の結城。自分より強い友達はおらずこのゲームだけは得意として自信があった。

結城も負けずと計算して積み重ねてなんと5連鎖を発動! が…、しかし…!

その瞬間なんとまたもや10連鎖を炸裂させる麻衣。

カウンターでこの勝負もあっさり勝利をもぎ取り麻衣の2勝目。




麻衣 「手加減しないわよ〜」


結城 「あ… あぁ… 望むところだ」


麻衣 「ところでさぁ…」


結城 「なんだよさっきから」


麻衣 「何でこの部屋、こんなに暑いわけ…?」


結城 「俺、寒がりなの知っているだろ〜 我慢してくれよ」


麻衣 「う…うん まぁ…イイケド…」


ノドの渇きがちょっと気になる麻衣はなんと2本目の飲み物を取りに向かった。




そして麻衣は更にゴクリと飲み物を飲むと

二人の勝負は更に加熱していく。









現在の勝負は15勝0敗。

勝負は麻衣の圧倒的有利で進められていた。





ガチャッ…


世界 「おー、やっとるなー 調子はどうだ?」


麻衣 「調子もなにも仲良く遊ぶ勝負じゃないのよ?」


世界 「まあそう言うな。 ほら差し入れだ。コレ食って仲良く遊んでくれ」


二人の勝負が気になり差し入れを持ってきた世界。

ショートケーキと紅茶の差し入れで二人をなだめる。



麻衣 「遊びじゃないってのに…もう…」


結城 「ねぇ、父さん 審判やってよ」


世界 「ん…? いや…父さんはこれからやる事あるからいいよ」


世界 「終わりそうな頃また顔出すさ。 まあ仲良くナ。わっはっは」




ガチャリ…。

用事があるのか、世界はそそくさとその場を後にした。



そしてついに麻衣が通算20勝目を無敗で到達した。


麻衣 「なによー 本気出しなさいよね 結城」


結城 ( くっ… やっぱ姉ちゃんは強え〜なぁ… )


結城 ( でも… あの「時間」さえくれば…… )





ゴクゴクゴク…



差し入れの紅茶も自分で用意した飲み物も飲み干した麻衣。

なんと3本のペットボトルを空け4本目を飲んでいた。


麻衣 (……………)


※ちゃぽん… ちゃぽん…


お腹から聞こえる水の音。


麻衣 (ふう… 飲み過ぎたかな…)


麻衣 (…………)




そして…









「その時」はついに来た…!



現在35勝0敗の麻衣はスッ…とその場から立ち上がる。



結城 (……!)



結城 「おっと…! 姉ちゃん。 どこ行くんだい?」


麻衣 「ん… ちょっと お手洗い。」


結城 「いや、それはだめだ。勝負中に席を立つことは許されないぞ」


麻衣 「は…? なによ 私さっきから席立ってるじゃない。飲み物とかで」


結城 「いや、違うんだ。トイレで作戦練られたら適わないからだよ」


麻衣 「は〜? なによそれ 練るわけ無いじゃないのよぅ」


結城 「逃げるなら姉ちゃんの負けだぞ!謝ってもらうからな〜」



麻衣 「むっ…!!」



カチン!ときた麻衣。 負けという言葉に反応した麻衣はその場に勢い良く座り込む。


麻衣 「いいわよっ!! じゃあ勝負しましょっ!!」


麻衣 「もう手加減しないから!」





初めから手加減無しの麻衣は残り15勝でこの勝負に決着がつく。そう安易に思ったが……



結城 ( よし…! 喰らいついてきたぞ…! )


麻衣 「… あっ!!」


結城 「よっしゃ! 決まった!」



なんと!

なにが起こったのか…、

あれほど完璧なプレイをこなしていた麻衣がまさかの一敗を喫したのだ!



麻衣 「…っく…!」




横で座る麻衣のお尻がもじもじと動いている。





負けず嫌いの麻衣の性格をよく把握している結城。


少し煽れば必ず自分の言葉に乗っかって来るというのは承知の上。


さらにトイレを我慢させて集中力低下、その場から動けなくさせる!


尿意を促進させるため暑く設定された部屋の温度。事前に自分の部屋での勝負と提案した結城。


尿意が強ければ強いほど失われる思考力。


そして一番の肝、麻衣が飲み物を取りに行くであろうと事前に冷蔵庫に用意しておいた…


世界最強の利尿作用を誇る空前絶後の呪われし破滅魔茶「高級千里茶」の仕込み!


実は全てが巧妙に仕組まれた結城の作戦であったのだ!


相手にトイレを我慢させ思考力低下でこのパズルゲームを制す!






結城 「さあ〜…勝負はこれからだぞ、姉ちゃん!」




麻衣の思考低下で始まった結城の逆襲タイム!

我慢している麻衣とやっと互角に戦えるレベルにまでなった!

その成績は麻衣が抵抗するもみるみるうちに38勝27敗と差を縮められる。


麻衣 「くぅぅ〜………っ」


麻衣 「はぁ… はぁ…   ねぇ…」



結城 「なに、姉ちゃん」


麻衣 「ト… トイレ… いいかな…?」


結城 「だーめ。 勝負がついてからだ」




未だにお腹の中がちゃぽちゃぽと音を立て明らかに飲みすぎた麻衣は小さな声でつぶやく。


麻衣 「もう… 我慢… できないよぅ…」


かといって負けたくない!負けるわけにはいかない!

こうなったら腹を決めて最後まで我慢を貫き通すか…

でもそれまでおしっこを我慢できるのか…






だが…、



結城の作戦に思わぬミスが…!




結城 (………!!)



なんと結城自身尿意を催してしまったのだ!


しかしなぜ…? 今日は水分を控えて勝負事前にトイレは済ませておいたのに…。


なぜ急に尿意が…?


結城 「…!」


はっ!と結城が振り向いた先には

世界が差し入れた紅茶が目に映った!


確信は無いがそれしかない!







まさにその通り。






世界の粋な計らいにより

高級千里茶での差し入れだったのだ!




何はともあれこれはまずい事態になった!

そう、先ほどまで自分で散々禁止にしてきたトイレがまさか自分に降りかかって来るとはっ…!


とにかく一刻も早く勝負をつけなければならない。


結城 「はっ… 早く! 勝負をしよう!姉ちゃん」


麻衣 「ゆ… ゆうき〜… も…もし… も…もらしたら…あんた…」


結城 「ほら、姉ちゃん!もれそうなんだろ!? なら早く勝負を!」



現在の勝敗… 45勝45敗…!

勝負はついに並んだ!


麻衣 「はぁ… はぁ… でちゃう〜… だめぇ……」


結城 「はぁ! はぁ! はぁ! はぁ!」


二人仲良くもじもじもじもじと動きは止まらない。


弟の前でのおもらしを阻止せんと気力のみで踏ん張る膀胱破裂寸前の麻衣。

そして姉の前での夢にも思わぬまさかの失禁寸前の結城。



麻衣 「……はぁ… はぁ… だめ… だめ…     だめ………」



結城 「はぁ… はぁ… なんでこうなっちゃうんだよ〜!」






そうだ…!





ペットボトルを尿瓶代わりにすれば…!



一瞬二人とも同じ考えが脳裏を過ぎったが…


でもそれはできない! たとえ姉弟の前であっても… それだけは…!

大事な部分を…相手に見せながら… おしっこなんて…!









そして勝負はついに平行のまま49勝49敗と並んだのだ!



泣いても笑っても正真正銘ラストの1ゲーム!



しかしその瞬間、麻衣の眼が光った!


怒涛の気合で尿意を制御した麻衣! 一瞬の「無尿意状態」で凄まじく計算してキャラを積み重ねる!


結城 「あっ!! まずいっ!」


麻衣のその蘇ったプレイを見た結城は著しく焦る!!


麻衣 「これで終わりよっ!! 覚悟なさいっ!! 結城!!」



最後のキャラを指定の位置に流し込む!

その瞬間連鎖が始まりなんと20連鎖の大記録!!


結城 「あああああ〜〜〜〜っ!!!!」


麻衣の画面に勝利!の文字が浮かぶ!


麻衣 「よっしゃああぁぁ〜っ!!!」


それと同時に制御していた尿意も解除!おしっこ超我慢モードに戻る!




ついに50勝49敗で麻衣の勝利で決着がついたこの勝負。

だが二人はゲームをそっちのけで一斉に部屋のドアへと走り出した!!


麻衣 「ゆっ…結城!!私の勝ちだからねっ!!」


席を立った麻衣の座布団には小さなシミができていた。


麻衣 「私の勝ちだからトイレも私が先だからねっ!」

麻衣 「そしてトイレが終わったらちゃんと謝るのよっ!?」





結城 「うっく…!! わかったよ!!」











そして麻衣はドアノブに手をかける!





























だが!ドアは開かない!!







ガチャガチャガチャ!!!


結城 「なにやってんだよ! 早く開けろよ〜っ!!」


麻衣 「な…!なんで…っ!? ドアが開かないよぅ〜〜〜っ!!!」


すぐさま結城も勢いよくノブを回すが一向に開く気配が無い!


結城 「な… なんで開かないの…!? コレ」


麻衣 「あ〜〜〜ん…!!  でちゃう〜〜〜っ!!!」


結城 「ま… まさか…っ!?」


麻衣 「いやぁ〜ん… もう我慢できないよぅ〜〜〜〜!!」







足をこれでもかと言うくらいジタバタと激しく上下させる二人。




そして…




タイムリミットを迎えた二人の足は




もう大人しくなっていた……




麻衣 「 はぁ… はぁ… 」 01     文字なし 02





麻衣のお腹の水分は全ておしっこに変わっていた。




二人きりでしかも弟の横でおしっこを開放してしまった麻衣。

小さい頃ならまだしもさすがに高校生にもなると恥ずかしさも倍増であろう。


そして結城も限界を超えて

二人仲良くパンツの中におしっこをもらしてしまうのであった。


結城が出し終わっても尚も続く麻衣のおもらしは長時間を記録した。









世界 「ふぅ……   そろそろかの〜…」




世界 「3時間も閉じ込めておけば仲直りするだろ」




世界 「どれ…、様子でも見に行くか」





少々手荒だが外から鍵を掛け密室を作って二人の仲を戻そうと初めから全ての絵を描いていた世界。

その割にはなぜ差し入れが高級千里茶だったのか未だに謎だが

結果的には成功した?世界の親心でした。


















ボリュームピルズ