メグミ 「もう涙拭いて、ゆかっち!大丈夫だよ」

佑香 「ふぇぇん……本当にごめんなさい…」



毎年恒例の夏の陣ポテトチップライヴ。無事成功を収めた。

そして今日はまた違う野外ライヴの日。なんと海でステージを創り水着でライヴを行う


「夏の水着ライヴ!2023」



そしてポテトチップの4人が登場してお客が一気に沸いた!





だが……





何か様子がおかしい……!






突然男性たちが驚きを見せた後声援が一際大きくなった!


メグミ 「さ…さあ!! 夏のライヴいくぞ〜〜〜〜〜!!」

客 「おおおおお〜〜〜!!!」


愛子 「し…知っている曲があったら、一緒に歌ってね〜〜〜!!」

客 「おおおおおおお〜〜〜〜!!!」




蓮昇 「え…?ま…まさかそんな…?」



ライブを見に来ていた蓮昇、さすがに驚きを隠せなかった…。


諭吉 「い…今の若い子はこうゆうのが流行っているのか…」

かなり微妙な表情をみせる諭吉とティアラの姿もあった。








そう………





動き回っているので分からない客も居るが、

気付く人は一瞬で気付く。





4人は水着ではなく……














下着で登場したのだ!
























さかのぼる事、数分前…。





美雪 「ええっ!? 水着忘れてきちゃったの!?」

愛子 メグミ 「えっ!!」


佑香 「ご…ごめんなさい… ちゃんと確認したはずなんだけど…本当にごめんなさい!!」


愛子 「まあしょうがないよ、私服で出ちゃえばいいよん ゆかっち」

美雪 「うん、しょうがないもんね」

佑香 「ごめんなさい……」

メグミ 「いや…それがダメなんだ。」



3人 「……え?」


メグミ 「このライヴは「水着」という条件でのライヴでギャラも倍貰ってるんだ」

メグミ 「タイトルにも水着ライブと銘打ってるから、私服じゃダメなんだ」


愛子 「え…?じゃあどうすんの? ゆかっち無しでライヴ?」

メグミ 「ギターの居ない演奏なんてライヴになんないよ」

佑香 「どうしよう……」

佑香 「…………………」



ぽろりと涙が頬を伝う佑香。


美雪 「今からじゃもう買いに行くのも間に合わないし……」




メグミ 「うん、今からじゃもう無理だ。 そこで…… 唯一、水着に「似ている」モノがある」

愛子 「え……?」

メグミ 「一曲歌っている間ならスタッフが水着を買ってきてくれる時間あるから一曲だけの間…」

愛子 「ま……まさか!」


メグミ 「そう、そのまさかだ。」

愛子 「メグミひっど〜!ゆかっちに下着で演奏しろって言うわけ!?」

愛子 「信じらんない!」



さらに涙が出る佑香。


メグミ 「うるさいなっ!! 最後まで話しを聞けっ!!」

メグミ 「ゆかっちだけにそんなヒドイ事させるわけないだろっ!」



美雪 「………へ…? ………「だけ」…?」



メグミ 「そうだ美雪、ご名答!! 「全員下着で」ライヴすればいい!」




3人 「えええええええ〜〜〜〜〜!!??」


メグミ 「一曲だ!一曲だけ我慢すればいい!愛子!美雪!ゆかっちを助けようじゃないか!」

愛子 「むぅう……「中止」という選択肢は無いわけね……」


メグミ 「問題ない!動き回っていれば大体気付かないもんさ!」


美雪 「そうだね…!4人で力合わせようか!(小学生の時佑香のおもらしの世話をしたあの時のように)」


愛子 「い…いっちょやってやりますか!」


佑香 「ふぇぇん…みんなありがとう…ごめんね!!ほんとにごめんね!!」












そして一曲だけ「下着姿」という

後にも先にも今回だけの幻のライヴが始まった!01




ざわめく会場、もちろんその客の中には蓮昇や植木や谷、ハナちゃんやヒイロ、

佑香の両親諭吉とティアラ、そしてなぜか黄桜や大自然、肉太郎の姿や
派遣で手伝いに来た徳川ADの姿なんかもあった。

いつもより必要以上に動き回るボーカルメグミとベースの愛子、美雪は動けないが
キーボードの影になりあまり見える事は無かった。

そして佑香。下着で人前に出るのなんて…ましてや全くの他人の前や蓮昇の前で
堂々と下着姿を見せるのは初めてであった。

なるべく客と目を合わせないように…と思うがあまりにも恥ずかしさで顔が思いっきり赤面してしまう…。

客が大いに賑わってくれるのはある意味誤魔化せそうで有り難い。




佑香 (はぁ…はぁ… だめ… 手が震えちゃう……)

佑香 (はぁ…はぁ……   みんな…… 本当に…ごめんね……)




曲もあっという間に後半に入った。



佑香 (はぁ……!はぁ……!)


客の目線を物凄く感じる佑香。今日はお気に入りのイチゴパンツなのだから尚更だろう。

3人に対する罪悪感と客から魅られている羞恥感とそしてこの暑さ。

もうどんな対応をしていいのか意識もモウロウとしてくる。


そして思い出したかのように………


涙も少しばかり流れてしまった……






佑香は気付いていなかった………


そんな精神状態で……


膀胱括約筋が少しばかり緩んでしまった事を……!






蓮昇 (はぁ… はぁ… 佑香さん…… )

心配しながらもやっぱり好きな佑香があんな姿だと興奮してしまう正直な蓮昇。








蓮昇 (…………あ……… あれ…?)


パソコンしている割には視力が2.0の蓮昇はいち早く気付いた。02

さらにシミが……? 03





ちょうど曲が一曲終わったと同時にスタッフから水着が無事購入した合図が送られた。


徳川 「は…早く!こっち!こっちです!」


メグミ 「よ〜〜〜〜し!みんなっ! 3分ほど待っててくれよな!!」

客 「おおおおおおおおお〜〜〜〜〜!!!!」


4人はマッハで小屋に駆け込んだ!










二曲目からはちゃんとした水着で登場。

こんな衣装チェンジのサービスだなんて客も大喜びであった。
(一部は残念がる客も居たが……)



二曲目も下着姿だったら間違いなく………

ステージでおしっこをもらしていただろう、
ちょっぴり落ち着きをとり戻り括約筋も回復した。










無事ライヴも終わり浜茶屋で食事をする4人、

美味しい焼きソバや冷たいドリンクで皆笑顔が戻る。







まさか自分がチビっていたとは……

後になって下着で確認した佑香。

身体の体温が一気に上昇するくらい火照る。



そして客前で初めて下着姿で演奏した3人も

思い出すたびにドキドキしてしまう…。





そんな4人の夏が今年も始まりました!