智花 「綺麗だったね〜!」


桃花 「桃あんな大きな花火初めて見たよ〜!」



朋美 「ふふ、二人とも田舎から越してきたばかりだもんネ 来年もおいでよネ」



花火大会でひときわテンションも上がる3人。その横でそんな3人を見ながらお酒を飲む詩織と夢野。

今年の夏の締めくくりに相応しい花火であった。




詩織 「……………」


夢野 「綺麗だったね〜詩織さん」


詩織 「う……うん……」



ついこの間のコスプレ取材で距離数センチという目の前で夢野におもらしを見られた詩織。

女性の一番やってはいけない醜態をこんな間近で見られてしまった。


そして詩織は夢野に話があると今日の花火大会がある日を選んで

実家の詩織の家に夢野を呼んだのであった。



夢野 「……………」



もちろん夢野はいつその話が来るのかと心構えをしている。そのため気持ちがソワソワしていた。



詩織 (ど… )

詩織 (どうしよう…… はぁ… はぁ…)



コスプレ取材の時つい感情が高ぶって今の想いを夢野に打ち明けようと呼んだまではいいが

花火も終わり、いざその場面に近づくととてつもなく胸がドキドキする。





呼んでしまった事を後悔するが、でももう気持ちを抑えるのも限界。

そんな事を自分に言い聞かせ勇気をつける詩織であった。




夢野 「そ… そうだ… 来年の旅行… グアムに決まったらしいよ」



詩織 「………うん…」



夢野 「あ、 豊臣が今度みんなで遊園地行かないかって…」



詩織 「………うん…」



夢野 「あ… えっと… 」



詩織 「………………」



緊張で会話が続かない詩織。夢野もその空気は気づいていた。






もうフラれてもいいかな…?



もうこんな想いずっと続くのは辛いものネ…。






詩織はグラスを手に取り入っている酒を飲み干した。




夢野 「ちょ…ちょっと飲みすぎかも…? 大丈夫かい?詩織さん」



気を遣う夢野だが詩織はさらにグラスへ酒を注ぎ足した。



詩織 「だ… 大丈夫… です…」 (はぁ… はぁ…)



呼吸が乱れる。



夢野 「そ…そう……」






無邪気に遊ぶ3人の花火は綺麗に輝いていた。








しばらく二人に沈黙の時間が流れる……








おもらし… かぁ…。







少しため息交じりで詩織はそう考えていた。


好きな人にそんな姿を見られたら普通は絶望するだろう…。

そしてその女の子も落胆するであろう…。








今月限りで会社を退社します。今まで有難う御座いました、夢野さん。








そんなセリフを考えた夜もあった。





でもどうせダメなら当たって砕けよう!





それが今日という日の決意であった!





先ほど注いだグラスを手に取り飲もうとする詩織。










だが次の瞬間…!






※ガッ!!







夢野 「しっ詩織さん…!!」


詩織 「…!!」



突如夢野が詩織の腕をつかんで話しかけてきたのだ!

とっさに手に持つ酒がこぼれる。




夢野 「は… 話があるんだ! きっ… 来てくれないか!?」


詩織 「はぁ…! はぁ…!」



夢野の意外な行動で一気に興奮が最高になる。

心臓の音が先ほどの花火よりも大きく聞こえた。




夢野の引く力で腰が浮く詩織。




夢野はそのまま詩織の手を引き奥の少し薄暗い廊下へと連れて行った。





そんな行動を少しも気に留めない3人。







だめ…! 足が震えてうまく歩けない…!









そして壁を背に詩織が立ち、向かって目の前に夢野が立った…。



夢野 「はぁ… はぁ… はぁ…」



詩織 「はぁ…! はぁ…! はぁ…!」




じっとこちらを見ている夢野が詩織には分かった。



















夢野 「… し… 詩織さん……」







口を開く夢野。

その口は何を言おうとしているのか詩織には予想もできなかった。




僕は他に好きな女性がいるんだ!



僕はおもらしする女性は嫌いなんだ!



僕は清潔な人が好きなんだ!




色んなセリフが脳裏をよぎる。










そして…、









夢野 「ぼ… 僕… は… 」







詩織 「夢野さんっ!!」






夢野 「へ…?」






なんと意を決した詩織が言いかけていた夢野に言葉をかけた!



詩織 「ゆ…夢野さん!  あの…! きっ…聞いてほしいことがあるの!」




足が更に震える…。


鼓動の早さも尋常ではなかった。


だがもう詩織にためらいは無かった!





詩織 「夢野さん、この間は… 本当に… ごめんなさい…」


夢野 「あ…… あ、いや…あれはもういいんだ…」


詩織 「本当に汚しちゃって… ごめんなさい」


夢野 「…うん…」


詩織 「見て…わかるように…」


夢野 「…………」


詩織 「わ… わ… 私…… 」


詩織 「今でも… たまに…」





詩織 「お……」





夢野 「…………」





詩織 「お…… おも……」





夢野 「…………」






詩織 「おもらし…を… したりします…」


詩織 (はぁ… はぁ… はぁ… はぁ…)





夢野 「……………うん…」



詩織 「今まで… 何度も… 夢野さんの前で…」




詩織 「……しました…」



夢野 「…………うん」














詩織 「でも… ね…」




詩織 「私… 私… 」




夢野 「……………」






詩織 「そのたびに反省したの! もう絶対にしないって!」



詩織の目から涙がこぼれ始めた……。



詩織 「すごく辛かったんだよ!? 人前でおもらしだなんて!」


夢野 「……………」


詩織 「それでも頑張って治そうとしたけど やっぱりこの間もしちゃって!」



詩織の声は泣きながら震えている。




詩織 「何度も忘れようとした! 何度も諦めようとしたもんっ!!」



詩織 「でもネ! 夢野さんっ!」












夢野 「…………うん。」















詩織 「それでも夢野さんが……」


























































詩織 「…あなたが大好きなの!」
















夢野 「……………」









ついに言ってしまった詩織の告白。

感極まって泣きながら叫んだけどついにその気持ちを伝えた。













夢野 「僕は………」
















夢野 「僕は………」





































夢野 「おもらしをする詩織さんが

大好きだ」









詩織 「…………え…?」









なんと。詩織の予想だにしない言葉が返ってきたのだ。





夢野 「ははは、なんていうのかな…」

夢野 「最初は驚いたけど… 何度も詩織さんの… その… おもらしを見ているうちに…」

夢野 「なんて可愛いんだ。なんてこんなにおしっこもらすんだ… と」


夢野 「気づいたらおもらしをする詩織さんを好きになっていたんだ…」




とたんに顔が真っ赤になる詩織。



詩織 「はぁ… はぁ… はぁ…」



夢野 「もちろんその事は気づかれまいと僕も必死だったけどね」



夢野 「だっておもらしをする君が好きだ なんて言ったら僕の方が嫌われるんじゃないかって…」



詩織 「ゆ… 夢野… さん…」


ボロボロと涙が出る。


夢野 「君がそんなに想ってくれていたなんて… 僕の取り越し苦労だったみたいだなぁ…」



詩織 「夢野さん… 夢野さん…」



もう涙が止まらない詩織は夢野のほうへと歩み寄った…。




夢野 「詩織さんの気持ち、受け取ったよ。」




夢野 「こちらこそ宜しくお願いします」




詩織 「夢野さん!!」




詩織は夢野に抱きついた………。

そして夢野もそれに応える様に強く、強く、抱きしめた……。



二人の荒い息遣いだけが聞こえる。

そして興奮して上がった体温が相手に優しく伝わっていた…。











※ぶるり…




詩織 「……!」



夢野 「ん…? もしかして……」



詩織 「あ……」



夢野 「やっぱり…  トイレだネ」



興奮で忘れていた尿意。結構飲んだお酒もあって詩織の膀胱はもうパンパンだった。



詩織 「あ…… ト… トイレ… に… 行かなくちゃ……」



顔を真っ赤にして微かな声で詩織はつぶやいた。


だが思い出した尿意はもうMAXだったのだ!


そう… おもらしする 数秒前であった!


詩織 「だめ…… 間に合わない… はぁ… はぁ… また…… おもらし……」




夢野 「ううん、もう大丈夫だよ」









夢野 「このまま…… しちゃっても問題ないさ…」














詩織 「いいの…? 夢野さん……」


夢野 「あぁ、大歓迎さ!」








詩織 「はぁ… はぁ… はぁ…  あん…… 」




詩織は顔を夢野の胸にうずめた。


さらにぶるりと震える身体。 すでにチビり始めている。





詩織はそっと夢野の腕をつかむ。





夢野 「詩織さん…… お願いがあるんだけど…… いいかな…?」



夢野 「あの… その… 温もりを… 感じたいんだ…」






夢野の問いかけにドキ!っとした詩織だが



詩織はしばらくして軽くうなずき



握っていた夢野の手を……











自分のアソコに当てた。 01








詩織 「うん……     いいよ…」   02
































桃花 「あれ…?詩織お姉ちゃんと緑のお兄ちゃん帰ってこないね」


智花 「ん〜〜〜…… 
大人の事情ってやつじゃない?」


桃花 「あ、なるほど お熱いお二人さんだコト」



朋美 「智ちゃん、桃ちゃん、次このドデカイ花火 いってみますか!」


智花、桃花 「うんうん! いってみよ〜っ!」




こうしてそれぞれの夏は今年も色んな思い出を残したまま

去っていきました。


来年もどんな夏がやってくるのか楽しみな5人でした。