
今日はどうも調子が悪い。

りんご 「うん…… っく… なんで授業中なのよ…」
荒井 「であるからしてこうなるわけである。よく覚えておけよ」
現在授業は3時間目の数学。朝から違和感を感じていたりんごは「今日は便意がくる」
そう覚悟はしていたが、授業開始数十分後その初期段階に襲われていた…。
「ガス」がお腹に溜まりこれでもかというくらいの力で押し出されようとしている。
りんご 「はぁ… はぁ…」
あまり露骨に悶えては我慢がばれるとりんごは冷静を装い体制を立て直すが…
りんご (あっ…!!)
※すぅ〜〜〜〜〜〜〜……
なんと!
ちょっとの気の緩みか、思いっきりスカしてしまったのだ!
一人こっそり赤面してしまうりんご。
だが残り20分…、
悲劇が2つ起きてしまう…。
男子生徒A 「おい… なんか臭わないか…?」
男子生徒B 「あぁ。これ、屁のニオイじゃん?」
女子生徒A 「ちょっと… すごいニオイだけど…」
佐竹 「全く…どこのバカだ。授業中に屁なんぞしおって…」
なんとりんごの屁は教室中に漂ってしまったのだ!
りんご 「……………」
荒井 「こら、騒がしいぞ。静かにせんか」
そして顔を赤らめているりんごにもう一つの悲劇が起こった!
※キリキリキリ・・・・・・…
りんご 「っ!!」
オナラを出したことによってついに便意を催してしまったのだ!
これまでに味わったことの無い猛烈の便意。
残り15分、100%我慢できないと分かるほどであった。
ここでトイレへ行ったら先ほどのオナラ疑惑は真っ先に自分へ向けられるだろう。
だが「大」なんて漏らしてしまっては疑惑どころの話ではない。
人として、生徒会長としての威厳がキレイさっぱり無くなってしまう!
もう悩む時間なんて残っていないりんごは決断をした!
りんご 「せ…先生!」
まだうっすらニオイが残っている教室で生徒達がりんごに注目した。
荒井 「ん・・・? なんだ」
りんご 「………………」
男子生徒C 「胡桃さん、どうしたんだ…?」
男子生徒D 「ニオイでキレたか…? いや…違うな…」
佐竹 「ま…まさか… 会長…?」
ざわつき始める教室。 まさか「屁」の犯人は…? そんな眼差しに変わりつつある生徒達。
りんご 「………………はぁ… はぁ…」
肛門が痙攣している…。一刻の猶予も許されない状況で思わず言葉が詰まるりんごだが…
※ム……
※ムニ………!
りんご 「せ…先生っ! ト…トイレに行っても… いっ…いいかしらっ!?」
荒井 「あぁ、トイレか。 行っていいぞ」
その瞬間ガタッと椅子を引き足早でドアを開け急いで廊下に出るりんご!
※ざわ… ざわ… ざわ…
男子生徒E 「あのニオイ…りんごさんだったのか…?」
男子生徒F 「まじかよ… すごいニオイだったぜ…?」
佐竹 (あわわわ……)
走るりんご!!
もうすでにもらし始めているうんちをこれ以上出さないように!
なんとかトイレに到着し慌ててドアを開けるが……
パンツを脱ぐヒマもなく
りんごは力尽きた……01
01 02
りんご 「ああ〜〜〜ん!! なによ〜!もう〜!!」
このお気に入りの毛糸のパンツだけは汚したくなかった!(ちょっぴり高い)
パンツの膨らみを手で受け止めながらそう思うりんごであった…。
数十分後……
「もらした」という雰囲気を一切消し、先ほどの「オナラ疑惑」は完全にシラを切り通そう。
そんな余裕の顔を作ったりんごが教室に戻ると…
女子生徒A 「胡桃さん、災難だったわね」
え!? もらした事がもうバレた!?
と、一瞬戸惑うりんごだったが…
女子生徒B 「ほんと、あんな勘違いも失礼しちゃいますよね〜」
りんご 「……え…?」
女子生徒C 「さっきのニオイ…、 あれ犯人佐竹君なんだって」
女子生徒D 「タイミングがツイてないわよね、胡桃さんも」
驚いた事に佐竹が偽自白でりんごの疑惑を自身で被ったのだ!
りんご 「え……そうなの…?」
男子生徒G 「佐竹〜屁ぐらい我慢しろよな〜」
佐竹 「出たものはしょうがないだろ。」
りんご 「…………………」
次の授業。
佐竹の携帯が鳴る。
着信メール
from:会長
sub:ありがとう
今日、何かおごってあげるから… 一緒に帰るわよ!
リクエスト案:syamiさん
掲示板ナンバー 80


