朋美 「あっ! おいしいよ〜! これ〜」


百合 「あ、ホントだ美味しいね〜」


大自然 「うん、これはウマイな〜」


肉太郎 「わはは、そうだろう〜 ウチの肉は最高級だからな〜 どんどん食ってくれ」


先月オープンしたばかりのアウトドアが楽しめる大公園 「みんなで遊べばいいじゃん!」。

場所はなんと雫高校の近くでこの度ゴールデンウイークを利用して7人は焼肉パーティーを楽しんでいた。


彩 「あ、コレもおいし〜!」


りんご 「うん……まあまあ美味しいわネ」


肉太郎 「彩さんも生徒会長もどんどん食って下さいね!」


一揆 「なんか申し訳ないな、こんな美味しい肉ご馳走してもらって」


肉太郎 「なんだよ、黄桜。そんな事気にすんな〜」


だが……楽しいパーティーとは裏腹に…

この後一人の女の子に悲劇が襲いかかろうとは…。





りんご 「百合ちゃん、どんどん食べなさいね」


百合 「あ、はい〜 食べさせて頂いています〜」 


りんご 「さ、飲んで飲んで。」


百合 「あ、はい ありがとうございます」


彩 「ねえ、朋ちゃん 麻衣ちゃん今日どしたの…?」


朋美 「麻衣、ダイエットなんですって。そこまで気にしなくていいって言ったんですけどネ…」


一揆 「あいつは昔からあんな感じだしな。せっかく彩さんや会長まで来てくれているのに」





楽しい食事と会話のひととき。他のレジャー客も賑わう。




百合 「………」


百合 (おトイレどこかな…?)



少しキョロキョロした百合に肉太郎が寄り添う。


肉太郎 「やぁ、百合。 た…食べているかい…?」


百合 「うん、肉タロー君。おいしいよ〜」


肉太郎 「お〜!そうか〜 良かった! 百合に食べさせてあげたいと思っていたから」


百合 「ふふ、ありがとうね いつも」


実は百合にホの字な肉太郎。まだ告白はできないがこうして百合の笑顔を見るだけでも幸せだった。


肉太郎 「ジュ…ジュースもどんどん飲んでな へへ」


百合 「う…うん!」


※ゴクッ! ゴクッ! ゴクッ!




お酌をされるとどうも断れない。百合の性格上相手に気を使うのだ。



百合 「ふぅ〜…」


肉太郎 「このジュースも特別なんだ おいしいだろ?」


百合 「う…うん、とっても!」



もうご存知のように百合は先ほどからトイレを我慢している。

進められる食事や飲み物が断れなくトイレへ行くタイミングを逃してばかり。



りんご 「あら〜 肉タローに百合ちゃん、なに〜? 密談〜?」


肉太郎 「や…やだなぁ… そんなんじゃないですよ」


りんご 「百合ちゃん泣かしたらだめよ〜肉タロー」


りんご 「さ、百合ちゃん どんどん飲んで〜」




そう言うとりんごは百合の持っているカラのコップに特製ジュースを注ぎ込んだ。

一瞬焦る百合も注いでくれるりんごに両手でコップを差し出した。




百合 「わっとっと…」


なんと並々に注がれたジュース。


りんご 「おいしいわよね〜 このジュース  ささ、もう一杯…」


※ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ


とりあえず飲み干す百合。だが流石に連続はきびしいようだ。



百合 「うぷ… あ… あの… ジュースはもう… ちょっと…」


その瞬間ぶるりと震えた。 そう、結構な量を摂った水分は次々に「尿へと変換」されているのだ。

ついに膀胱が悲鳴を上げはじめてきた。つま先のもじもじが止まらない。



りんご 「あら、だめよ〜 水分取らないと熱中症になっちゃうでしょ? どんどん飲まなきゃ」



実は密かにりんごの意地悪が決行されていた! 


※ゴク…… ゴク……



そんな時、


彩 「こら! りんご! なーにやってんの?」


りんご 「な…なにもやってないわよぅ… 彩…あんたこそ肉、ちゃんと食べてんの〜?」


彩 「食べてるわよ! ほら、あっちで野菜切ってるからりんごも手伝いなさいよネ」


りんご 「ふん… しょうがないわね…」


実は料理が大得意のりんご。なびきも大絶賛である。


りんご 「こらこら〜 そうじゃないわよ〜 こうやって切るのよ」


朋美 「あ、りんごさん…」


大自然 「おお! 会長包丁さばきすごいっすね!」


※トントントントントントントン!!





彩 「百合ちゃん、トイレ行くけど一緒に行く?」


百合 「う…うん! 行く! あのね、すごく…我慢してたの…」


彩 「だと思ってたよ〜 うふふ りんごが来てたもんネ いこっか」


彩 「ねぇ、肉タロー君、 トイレってあっちの方向?」



肉太郎 「え…? あぁ… うん あっちで大丈夫ですよ」


彩 「ありがと」


なんなら俺が連れて行ってあげれば良かったと言わんばかりにちょっぴり残念そうな肉太郎であった。






よちよち歩きの百合。

相当我慢していたんだなと彩がしっかり抱えてトイレを案内する。



だがやはり安心はまだ早かった。

改めて大連休のレジャーのトイレは甘くないと再認識される。



彩 「わ……すごい列…… ゆ…百合ちゃん、我慢できそう…?」



3個あるトイレのうち全てのトイレに約15人ほどが列を作っている。

一人2分で終わったとしてもざっと計算しただけで30分待ち。


さほどそこまで限界じゃない彩は大丈夫なのだが

先ほどから百合の様子を見ている限りどうも間に合いそうにも無いと

姉である彩はすぐに悟った。そして百合にこう提案を言った。



彩 「あのね百合ちゃん、よく聞いて! たぶん30分以上待たされると思うの」


彩 「ここからだと家まで5分で行けるから家のトイレを使った方がいいよ!」



百合 「う…うん… そうする…!」


百合におもらしさせまいと必死になる彩。


百合 「はぁ… はぁ…」


百合 「はぁ… はぁ… はぁ… はぁ…」



まだ若干走れる余裕のある百合は彩の言葉を聞きすぐ自宅のトイレへと向かった。


百合 「たっ!ただいまぁ〜!」


なんとかおもらしは免れた!やっと開放できる!そう安心した百合。



だが…!



百合 「あっ…!」


大粒 「ん…? あぁ百合か…? おかえり〜」


なんと先客に大粒が使用していたのだ。


ここで最大の選択が訪れる!


百合 「あ… 大粒ちゃん…! あの… その… 大きい…ほうかなっ?」


大粒 「あぁ。大だ。 朝から調子悪くてな〜…」



それを聞くと百合はおもむろに携帯を取り出した。


百合 「はぁ… はぁ… だめ… 出ちゃう〜…」




アソコをマッサージしながら電話をかけた相手は…………






麻衣であった。



※プルルル〜  はいはい〜い



電話に出た麻衣。百合はすぐさま問いかけた。




百合 「まっ… 麻衣ちゃん! い…今から… トイレ…借りに 行っていいかな…?」


麻衣 「どしたの…?小粒ちゃん。我慢してるの…?


百合 「う…うん… す…すごく…」


麻衣 「こっちは全然平気だから 早くおいでね!」


百合 「あ…ありがとう〜 い…今から…行くね!」



百合はすぐに外へ出た! なぜなら大粒の「大」はとてつもなく長いからだ!

完全に「風呂場で用を足す」という事を忘れていた百合はすぐに麻衣の家へと向かった!



百合 「はぁ… はぁ… はぁ… はぁ…」



それでも一歩一歩確実に距離を縮める。足が震えても、涙が出ても。


麻衣の家まで10分。おそらくこれがもう百合の我慢のできる限界時間。

それが過ぎれば人ごみだろうが道路の真ん中だろうが全てを放出してしまう。




耐えて耐えて耐え抜いて……


そして見覚えのある門。


そう、麻衣宅が見えてきたのだ!





百合 「あとちょっと… はぁ…はぁ… あと… ちょっと…」





できれば着いた丁度に家の中へ上げてもらいたい。

着く数十メートル前で麻衣に再度電話をかける百合。




※プルルルルル…




















※プルルルルル…




















※プルルルルル…




















※プルルルルル…







予想だにしない事態が!!


なんと麻衣が電話に出ないのだ!




百合 「はぁ… はぁ… あれ…? はぁ… ま…麻衣ちゃん…?」







※プルルルルル…









※プルルルルル…








そうしている間にも麻衣の家へと近づいている。




百合 「麻衣ちゃん… なんで…? はぁ…はぁ…」





ついに麻衣が出ないまま玄関へ辿り着いてしまったのだ!01












それでも玄関前で麻衣の反応を待つ百合。


もって数十秒。







今ドアが開けば本当にギリギリで間に合う…!





無常にも鳴り響くコール。





もうチビっている。





ホットパンツの上からでもはっきりと分かる位に濡れている。





でもこれ以上もらす事はできない!!





だが…





百合の膀胱は 今、崩壊した…。02



戻る 01



かけっぱなしの携帯も握り締めたまま

女の子の恥ずかしいおしっこを

友達の玄関前で全てぶちまけてしまった…。



まるでパンパンの水風船をズボンに入れて

ズボンの中でその栓を抜いてしまった様な勢い。

じょぼじょぼじょぼと…。




放心状態でもなお麻衣の反応を待つ百合。







結局最後まで出ることの無かった麻衣。


百合は泣く泣くホットパンツのシミを晒しながら家へと帰宅。


そして自宅で着替えた百合。


それでも焼肉パーティーには戻りみんなを心配させない優しい子でした。























一方麻衣は……



01     02


百合が来るまで頑張って起きていたかったが

3日間というゲームでの鬼徹夜のため無意識に夢の中へ眠りこけてしまう。

おまけに大洪水のおねしょをした麻衣であった。










リクエスト案:jackさん

掲示板ナンバー 45