
百合 「ごくっ! ごくっ! ごくっ…!」
その日の百合は珍しくノドがよく渇いた。
絵里ママ 「みんな〜そろそろ寝る時間だよ〜」
彩 「はーい」
大粒 「んー。」
百合 「はーい、おやすみなさい」
来年から姉の彩と同じ中学校に進学する百合。
泣き虫でよくおもらししていた百合も少しずつ大人への階段をのぼっていた。
だがやはりまだまだ小学生。
なんと寝る前のトイレを忘れて寝てしまったのだ。
そんな百合は夢を見た……。
百合 「やだ… おトイレ行きたくなっちゃった…」
百合 「でも…」
百合 「ここ…… どこだろう…」
田んぼが広がる景色に舗装もされていない道が小屋へと続く。
たまに遊びに行くおばあちゃんの家と似ている気がするかも…。
百合 「あ、やっぱりおばあちゃんちだ」
小走りに小屋へと駆け寄る百合。 おばあちゃんのお出迎えが楽しみだ。
だが早く会いたい気持ちとは裏腹に近いようで全然縮まらない距離。
なぜだろう…
1分が10分くらい感じるこの感覚。
走れど走れど小屋には一向に辿り着けない。
百合 「はぁ… はぁ… はぁ…」
百合 「なんで!? はぁ… はぁ… 早く行きたいのに!」
百合 「だめ! 早くしないと… もれちゃうっ!」
無意識に出た言葉。まさしく尿意を我慢している百合の姿があった。
おばあちゃんの家でトイレを貸してもらおう!
そう思いながら走る百合の下腹部は徐々に温度を上げていく。
その温度に気付く百合だが残念な事に小屋はなぜか遠のいてゆく…!
百合 「ああ〜〜ん! 待って〜! 置いていかないで〜〜っ!」
そう叫んだ瞬間、
百合はハッと眠りから覚めたのだ!
だが、さっきのは夢?と確認の時間も与えないまま百合に襲い掛かる尿意!
百合 「あ… あ…! トッ…トイレ…!」
その凄まじい尿意で現実と気付かされた百合は急いで布団をめくってその場に立つ。
だがもう全てが遅すぎていた……。
※ぶしゅうっ! ぷしゅううぅぅ〜〜
百合 「ああああ! だめっ!待って!!」
布団の上で決壊が始まってしまった百合!
慌ててアソコを思いっきり手でガードしながら急いでドアを開け廊下に出た!
だが手に伝わる熱いおしっこの感覚。
みるみるうちにパジャマを濡らし始める。
そしてあっと言う間に靴下にもおしっこが染み込んできた。
百合はそれでもがっちり手で守りよちよちと一階にあるトイレへと向かった…。
百合 「あぁん… だめ… はぁ… はぁ… だめぇ… でちゃ… だめぇ…」
びしゃびしゃと廊下に落ちるおしっこの音が響く。
そして一歩一歩、
それでも確実に、
階段を下りる百合だった……。 01
絵里ママをはじめ、彩や大粒はすでに就寝中。
それでも皆を起こすまいと百合なりの心遣いをみせていた。
トイレに辿り着いた時にはもう全てのおしっこを出し切っていた。
百合 「う… うぇ…… うっ…… うぇ〜ん…」
着替えて後片付けして廊下や階段のおしっこを拭いて新しいパジャマを探して……
もうどうしていいか分からない百合。
絵里ママ 「あら、百合ちゃん。 やっちゃったのネ…いらっしゃい」
突如後ろから優しいママの声が聞こえた。
そしてその途端百合は大泣きをしてしまった……。
百合 「ママ〜〜!! ごめんなさい〜〜!」
彩や百合、大粒にとっては深夜だが大人の絵里ママからみればなんてことは無い時間。
今日の昼間に買ったばかりの香りの良い入浴剤で二人は仲良く入浴。
来年中学生の百合はまだまだ子供でした。


