
会社へ出社してからもう何度目だろう…。今日はトイレへ行く回数が多い。
午後からの大事な会議の中、詩織は落ち着きが無かった。
昨夜は織田Dのご馳走でバーで飲みすぎてしまったからだ。
もちろんなびきやさやかもその夜はかなりの量を飲んでいる。
今頃は詩織と同じ状況なのであろう。
織田もそれ以上飲んでいるはずなのにその割には平然とけろりとした顔で仕事をこなしていた。
飲みすぎた次の日はトイレが近い。
まあこれといって今に始まったことでもなくお酒好きな詩織にはよくある事だった。
だが詩織の期待を裏切るがごとく今日の会議はいつになく長引く様子を見せている。
詩織 (………う……ん……)
開始から2時間は経過している。そして詩織の膀胱はパンパンに張っている状態。
もうこれ以上の貯蓄は限界で厳しい尿意が詩織を苦しめていた。
副社長 「では今期の制作案、及び企画案共に視聴者優先の内容で進めてくれたまえ」
一同 「わかりました」
ようやく会議が終わる。
先ほどまでの緊張した空気が解け一同さっそく各部署へ移動し始める。
上司 「よし、御端希。この案をまとめてくれ。あとすぐに部に報告を入れておいてくれ」
詩織 「は… はい わかりました」
上司の話を聞く詩織はその仕草であっという間に悟られてしまう。
上司 「なんだ、おまえ… トイレ我慢してんのか…?」
詩織 「えっ… あ、 いやっ… その…」
上司 「全く… ほら、早く急ぎナ」
詩織 「も…申し訳ありません… で… では…」
みっともないのと恥ずかしさで顔が赤面する詩織。
だがもう限界。 会話が終わると同時にトイレへ小走りしていた。
上司 「まったく…」
詩織 「はやく! もらしちゃう…!」
昨夜のお酒の効果で自分でも分かるほどおしっこの量はどんどん増していく。
ちょっとの刺激でも破裂しそうな風船。 まさにそんな感じであった。
詩織 「はぁ…! はぁ…! はぁ…!」
だがちょうどそんな時、詩織のポケットが震えだした。
詩織 「わっ……!」
今はちょっとの振動でも敏感な詩織、そのポケットの中で携帯がマナーモードで振動していた。
小走りのままその着信を見ると部からの報告待ち着信。
大事な報告なので今すぐ電話に出たい所だが
そうなるともちろんトイレに到着しても数分は用を足せない!
ちょっぴり怒られるのを覚悟で震える携帯を握り締めたままトイレへ駆け込もうとする詩織。
だが…!
詩織の履いていたヒールの「かかと」が絶妙のタイミングで破損!!
詩織 「………!!!」
がくん!と身体が沈んだと思った瞬間
詩織はトイレを目の前にして
思いっきりすっ転んでしまったのだ!!
詩織 「きゃあぁぁっ!!!」

ズドン!という響きと共にうつ伏せ状態となる詩織。
そしてアソコに感じる恐ろしいほどの振動!
転んだ拍子に手に持っていた携帯は詩織のペロっとめくれたスカートの内側、
なんとアソコにがっちり挟まってしまったのだ!!
あまりの振動でとっさに反応する身体。
そう…
詩織の決壊寸前の膀胱は
ちょっとの振動も与えてはいけなかった…
急いで携帯を取ろうと手を伸ばすも残念な事に「決壊」の方が一足速かった…。
詩織 「あっ…! あっ! あぁ〜〜っ!!」 01
戻る 02
※じょわぁぁぁ〜〜〜〜………
ちょっぴりアルコールの匂いも混ざったアンモニア臭はたちまち辺りに広がった。
それと同時に広がる水溜り。
たっぷりと溜め込んだおしっこの開放はそれはそれは爽快だったとか…。
だが詩織はその場で落ち込むヒマもなくすぐさま立ち上がり
おしっこを撒き散らしながら女子トイレへ逃げ込んだ!!
なんと不幸中の幸い。
トイレ前の通路には誰一人歩いているものは居なかったのだ。
個室に駆け込んだ詩織はもう脱いでも遅いと思ったのだろうか、
なんとそのまま仁王立ちでおしっこを全て出し切ってしまった。
だがこんな所でのんびりしているヒマなどない。
報告をおろそかにしている詩織は涙ぐみながらもありったけのトイレットペーパーを全て使い切り
スカートや足を拭いて持っていた書類などで前のシミをうまくごまかしそして隠しながら更衣室へ直行した。
携帯が使用不可となってしまったため連絡が取れず
その足で部に到着すること会議終了から30分が経過していた……
久しぶりに「大目玉」を食らった詩織。
「おもらし」でおごってもらった幸せは皮肉にも「おもらし」を招いた結果となってしまいました。


