ここは地方の観光地。それほど有名ではないが景色がよく空気も澄んで

どちらかと言うと隠れた名所の温泉地区。




若菜一家は毎年一度は必ず温泉旅行をする。




麻衣 「さて、着いたね〜!温泉入ろ!」


結城 「お腹すいたな〜」


世界 「おい、荷物持ってくれ」








若菜一家が毎年必ず訪れる温泉旅館、


3人が唯一安らげる場でもあった…。











松の間303号室。

ここから見える景色は緑の木々に囲まれた湖が一番良く見える部屋。

無駄に広くない和室はほんのりヒノキの香りで草木の音もとても心地が良い。


麻衣 「私温泉に入ってくるね〜」


まずは駆けつけのひと浴びを楽しむ麻衣。テラスでお茶や景色を楽しむ世界と結城。

普段見ることができない風景には一切のノイズはない。


しばらくして3人は浴衣のまま街に降り観光地を回る。この街は観光客が多く
「浴衣のまま」で街を回るのが慣わし。ゆえにほとんどの他の温泉旅館の観光客は浴衣のままなのだ。

ちょっとしたアトラクションで遊んだり、名産をつまんだり、陶芸品を見て回ったり。




夕暮れにもなると楽しみな食事の時間がやってくる。

ここの旅館は希望時間を伝えると各部屋に料理を用意してくれて、人目を気にせず家族のみでの食事が楽しめる。
普段の家庭の食事とはまた違う雰囲気が楽しめ会話も弾む。


結城 「ねえちゃん、割と人気があってさ〜 ウチの男子達に会わせて会わせて言われて」


世界 「ははは、モテモテだな〜麻衣。 だが、麻衣は天然だからなぁ… クラスメイトがっかりするぞ〜」


麻衣 「そういえば結城の彼女、はやく紹介しなさいよ〜」


世界 「おお、そういえばオマエに彼女できたんだってな」


結城 「まあ…今度連れてくるよ〜 オレの事はまあ気にしないで」


麻衣 「名前くらい教えてくれてもいいのに…」


結城 「はは、今度、今度〜!」


そんな一家団欒で会話は続く。






食事後も飲み続けてほろ酔いの世界。そんな世界の相手をする結城。そして食後も温泉を楽しむ麻衣。

時間も過ぎ疲れた3人に就寝の時間がやってきた。



真ん中を麻衣から両端を世界、結城と並んで床に就く。

世界 「さあ、明日はドライブだぞ。ゆっくり休めよ」

一家の大黒柱の合図で皆は眠りに就いた………。
















夜も深まる頃… 麻衣は喉の渇きで目が覚める。


麻衣 「のど… かわいた…」


昼間のアトラクションのせいか温泉に浸かり疲れがどっと出たのか
麻衣は布団から起き上がるもほとんど意識が無く寝ぼけマナコで飲み物を探した。

暗闇の中手探りでつかんだ一本の缶。
ジュースだと思い込んだ麻衣は何の疑いも無く栓を開け口元に運ぶ。

今考えると苦いジュースだなと後の麻衣は語る。

一気に飲み干した缶。まぎれもなくビールであった。


一瞬むせるもなんとあっという間に足に「キタ」麻衣。
一気に酔いが回った麻衣は間違って飲んだビールも勘ぐる事無くいい気分に…。


麻衣 「 ふう〜… まい… ねるの… 」


普段ほんの少しのアルコールでもかなり酔ってしまう麻衣にこの量のビールはまさに悪夢!

人生初の「酔いを越えた酔い」を麻衣は体験してしまう!




とはいったものの、あっという間に自分の布団で爆睡してしまった。


麻衣 「くーくー… くーくー…」


一瞬で深〜い眠りに就いた麻衣は「喉の渇き」の他にもう一つ、とても大事な感覚を忘れてしまっていた。

そう、まさに「尿意」である。


泥酔した麻衣の膀胱はすでにMAXに近かったが
更にビールの利尿作用でどんどんおしっこが限界を超え膀胱に溜まっていった。



無意識に膀胱の痛みで寝相が悪くなる麻衣。

ごろごろと転がった麻衣はなんと結城の上に!


麻衣 「 くー… くー… おしっ………  う…ん…… 」 01



そして… 結城の上で寝る事数十分…

麻衣は弟である結城の上で我慢しきれず膀胱を解放!パンツにシミができた瞬間におしっこが布団に広がっていった。

麻衣 「 …う… う…ん…… 」 02     戻る 03




たっぷりと限界を超えた膀胱から排出されたおしっこは

パンツで「ろ過」され、そのまま結城の浴衣と布団に大きなシミを広げていった。







だが全部出しきれていない麻衣はまたもや寝返り、

そして今度は世界の上にたどり着いてしまった!


※ごろ… ごろ… ごろん… 04



世界 「う〜ん… う〜〜ん…」


大人のフェロモンにやられてしまったのか、小さい頃から父親のチン○ンを見たせいなのか、
なんと麻衣は「真逆」に世界の上に乗っかってしまうというなんともきわどい姿勢に!

第三者に見られたら恐ろしく誤解されそうな姿勢で麻衣のオネショはとどまる所を知らず
さらに溜まった膀胱のおしっこを静かに開放してしまうのであった……。

麻衣 「えへへ… もう… のめない…よ…」 05      戻る 06

※シュゥウゥゥ〜〜〜〜〜……



麻衣 「 ママ…… パパの… ぞうさん… 」

どんな夢を見ているのかそれは泥酔した麻衣にしか分からない…。


















そして朝…。













麻衣 「お父さん! 結城! いい歳してオネショなんかして!」


結城 「う…う〜ん… おかしいなぁ……」


世界 「私は上しか濡れていないが… オネショなのか…? コレ」


麻衣 「二人とも言い訳しない! お母さんに申し訳ないよ、もう」


世界 結城 「う…うむ… はい…」







松の間303号室。

緑の木々に囲まれた湖が一番良く見える部屋は

世界が初めて妻の「はるみ」と泊った部屋。

そして麻衣と結城が小さい時に生前最後に来た温泉旅行で泊った部屋。





年に一度は必ず訪れる若菜家の「我が家の部屋」でもあった。





麻衣 「わぁ、ついたね〜!ママーおんせん入ろ〜っ!!」


結城 「パパ〜おなかすいたぁ〜」


世界 「おい、ちょっとこれ持ってくれ二人とも」


はるみ 「うふふ、二人とも 転ばないようにネ」







自分の浴衣も二人のせいで濡れたと

泥酔した自分がオネショした事に全く疑いを持たない麻衣、


麻衣 「お母さん…、また来年来るね。 いってきます〜」


こうして若菜家のイベントが一つ終わりました。