キャストラTV第3報道局アナウンス部に所属する彼女。

毎日が充実していて仕事も確実に昇進の道を歩んでいる。



だが、そんな彼女に大きな悩みがあった。


そう…、








それは誰にも相談できない悩みである。








詩織 「はぁ…」






珍しく一人で行きつけのバーに寄り軽くお酒を嗜む。

普段は一人では飲まない詩織もそんな気分の時もある。





毎日悩み続けている詩織は最近お酒が入るとどうも調子が狂ってしまう…。

一人で飲むお酒なら、なお更。





詩織 「…………」


マスター 「しおりちゃん、最近元気無いねぇ 緑の髪の男性とけんかでもした…?」


詩織 「え…? いや、そんなんじゃないですよ〜」


マスター 「ならいいけどさ、しおりちゃんが一人で来るなんて珍しいから…」


詩織 「ごめんねマスター、心配かけちゃったね。もういくね」


マスター 「あ、ごめんよ そんなつもりで言ったんじゃないんだ」


詩織 「ううん、もう飲みすぎちゃったの、気にしないでネ マスター」


マスター 「うん… また来ておくれ」







気持ちが落ち込んでいると悪酔いし、さらに気が滅入る悪循環。



店を出た詩織はそのまま岐路へ向かう。

だが予想以上に帰りの数十分で一気に酔いが回ってきた。




詩織 「…………………」


詩織 「もう……… 何回目… だろう…」


詩織 「だめだよね…… みっともないよね……」


詩織 「もう…… 嫌いに… なったよね…」




更にネガティブな気持ちが詩織を覆う。




詩織 「うっ… うっ… もう…」




詩織はこれまで何度も夢野の前で失態を晒し「おもらし」を見られ続けてきた。

さすがの詩織も不安を感じ、気を付けているにもかかわらず失敗の繰り返し。

初めて詩織の心に「失恋」という感覚を植え付けていた。

初めて好きになった人との失恋……。

20歳になった詩織を苦しめるのに十分すぎる理由だった。






家に着き玄関に寄りかかる詩織はさらに感情が高ぶる。







詩織 「…嫌いに… なりましたか…?」


詩織 「トイレも… ちゃんとできない人間です……」






詩織の頭でおもらしをした場面が走馬灯の様に駆け巡る。




だが、次の瞬間……




詩織は…










予想だにしない行動に出た。









詩織 「おもらしする… 女性は… お嫌い… ですか…?」









詩織の鼓動は速くなり2〜3回呼吸をした後…



軽く… 下腹部に…



下着もホットパンツも身に着けたまま…

















力を、入れたのだ!





















詩織 「 ………………ん 」








詩織 「 はぁ… はぁ…    はぁっ! はぁっ! 」




故意か事故なのか…

なんと詩織は着衣を知っていながら

自ら自分の尿道を開いてしまったのだ!



乾いてヒトハダだった下着も一瞬で濡れておしっこと同じ熱さになる。

そしてパンツの中で渦巻いていたおしっこもスソから一気にこぼれ出していた。



防水性の高いホットパンツにシミはできないものの

その反面吸収できないおしっこは容赦なく地面に叩き落ちる。









この時詩織は何を想像していたのだろう…

目の前に立つ夢野を想像したのか…。

今までのおもらしの感覚を確めたかったのか…。


それは詩織にしか分からない。



そして、詩織はその場にしゃがみ込み、




おしっこが出続けている最中に眠りに入ってしまった…………












幸いにも次の日は休みでまた一つ悩み事が増えた詩織でした。