ぴたん! ぴたん! ぴたん!
詩織 「はぁっ はぁっ はぁっ…!」
裸足で廊下を早歩きする詩織の姿があった。
来月収録の 「全国女子アナ大水泳大会!2014」
もちろん新米の詩織も参加するのだが詩織は小さい頃から水泳が大の苦手であった。
社内ではちょっとしたアイドル的な存在なのだが
全国放送で詩織のヘタレ水泳姿だけは避けたい!という事で
詩織は夢野と一緒に週に1度の特訓を行うため短期スクールへと入学をした。
今日で5回目の特訓。徐々に慣れてきた詩織であったが
今日はどうも様子が違っていた…。
3回目からはすぐに泳げるようにと私服の下に水着着用で
スクールに通うようになっていた詩織はなぜか急ぎ足で更衣室へと向かっていた。
そしてすぐさま服を脱ぎ水着姿になった詩織の額には汗が流れている。
詩織 「はぁ…! はぁ…! はぁ…!」
スクールには夢野が運転する車で二人で通っているのだが
ここ最近に降った関東大雪のせいで交通マヒ、予期せぬ渋滞が何度も起きていた。
詩織 「だ…だめ… はやく…! だめっ!」
水着姿の詩織は…、 そうもうお分かりだろう。トイレへ向かっていたのであった。
先ほどの通学途中、思わぬ大渋滞にハマり予定より2時間も遅れて到着。
その車内では夢野に悟られないように尿意と戦っていた詩織。
到着後すぐにトイレに向かえば良かったのだが
皮肉にも水着着用だと私服をトイレの中で全て脱がないと用を足せない。
若干のリスクはあるがまず更衣室へ向かうと決断した。
今回は普段の下着とは違い、ちょこっとの「おチビリ」でもシミでバレてしまう為に許されない。
ぴたん! ぴたん! ぴたん!
やっとの思いでトイレに到着。
詩織 「はあ! はぁ! はぁ!」
だが…
男女兼用のちょっぴり古いこの施設のトイレ、
女の子しか使えない洋式トイレのドアにはなんと使用停止の張り紙が……
詩織 「 えぇっ!? 修理のため30分使用停止!? なんでっ!!?」
個室は1個しかないため強制的にあと30分の我慢指令が突き付けられる!
詩織 「む… 無理… だよぅ〜〜… はぁ… はぁ…」
否応なく足のもじもじが大きくなる。
焦りと辛さと疲れで思考が働かなくなってゆく詩織の目には
「男子用トイレ」が目に映っていた……
詩織 「ハァ… ハァ… ハァ…」
そこで詩織は何かを考えていたが…、
徐々に荒くなっていく息遣いで容易に読めた。
詩織 「 ハァ…! ハァ…! ハァ…! い… いやぁ…ん… 」
さらに赤面が激しくなる。
だがおチビリも許されないこの状況、
これはしょうがない選択であったのかもしれない。
意を決した詩織は……
今年で20歳になった女性は…
男子便器の前に… 立ってしまった…
そして、誰かが来る様子も確認しないままに
絶対に水泳前には濡らしてはいけない水着を少しばかり引っ張り
詩織は生まれて初めてであろう「立ちション」のスタイルを取っていた…。
おけけ無し 01 おけけ有り 02
自分のやっている事は正しい行動なのか…?など一瞬脳裏を過ぎった気がした…。
ほんのちょっとだけ力を抜いただけなのに…。
その勢いは大きな音を立てていた…。
おけけ無し 03 おけけ有り 04
なんと、不運にも…!
準備が終わり詩織と待ち合わせる前に用を足しにと
夢野がやってきてしまったのだ!
夢野 「さて、今日もがんばるかぁ〜…。」
夢野 「そういや御端希さん、 今日体調悪いのかな…?」
夢野 「ん…?」
詩織 「え…?」
詩織 「ゆっ!! ゆっ… 夢野さんっ!!!」
絶対に見られてはいけない男性! 詩織の一番の重要人物!
夢野 「!!!」
あろう事か男子便器で…、水着のアソコの部分をずらし…、
女の子ならありえない立ちスタイルで…、
便器に向かっておしっこを飛ばしている姿!
血の気が引いた詩織。
まずは何事も無かったかの様に振舞うため掴んでいた水着を放したが…。
今の詩織の思考ではそれが正しいと思ったのだろう。
夢野 「わああああ〜〜〜!!!」
だが一瞬で大惨事の姿となる。
それも当たり前の話。
括約筋は一切力を入れず開放しっぱなしなのだから…。
詩織 「 あ… ぁっ… あ… 」
アソコに広がる熱いおしっこで詩織も置かれている状況を把握したのだろう。
今更ずらして用を足すことも出来るわけも無く
ただ、ただ「おもらし」が終わるのを待つしかなかった…。
一番見られたくなかった相手…、夢野ツヅキ。
今まで幾度か詩織のおもらしを目撃してきた夢野だったが
二人っきりで面と向かってのおもらしはさすがに初。
もう全てを魅られた詩織。
いや、もう全てを魅せるしかない詩織。
この人とは絶〜〜〜対に結婚してやるんだ!と心に誓った詩織でした。