今日は志乃の住む町の春の市民マラソンの日。

勉強よりも身体を動かす事が大好きな志乃は
毎回必ず参加をしている楽しみの日でもあるのだ。


志乃 「さあて、今年も完走目指して頑張るかな〜」



志乃は勝ち負けなどは考えていない。
気持ちよく健康的に走れる事が喜びなのだ。



トップ賞に家電製品が授与されるため
家族での参加、同棲生活の若いカップルの参加など多く出場する。

もちろん高校生の志乃にはあまり興味ない賞品でもあった。


スタートの合図とともに一斉に走り出す出場者たち。
それぞれの想いを胸に晴天の下、汗を流し始める。


走り出して数時間、志乃は少し異変に気付く。

いつもなら気持ちの良い汗が流れる頃なのだが発汗作用があまり発動しない。


志乃 「はぁ、 はぁ、 う〜ん…」


今年は例年になく寒気の日となっていたのだ。
冷え性の志乃にとってどうりであまり汗をかかないわけだ。


だが…


その発汗が抑えられていると言う事は…

無論、出走前に計算的に摂った水分計算が狂ってしまうという事。

すなわち、
大量の水分が「おしっこ」となり志乃は必然的に
「おもらしの危機!」に陥ってしまうのだった!


それに気付かず給水ポイントで水分補給を摂ってしまった志乃は
さらに冷え込む気温の中、突発な尿意に襲われた。


志乃 「あ… あれ…? やだ… なんで急に…?」


その尿意は通常で1時間我慢している尿意と匹敵するくらいの強さを誇っていた。


志乃 (やっ!やだ! どうしよう…!ト…トイレ…!)


突如の強い尿意のため自然とペースが速くなってしまう志乃。
走りとは違う明らかにイヤな汗が流れ始めた。


※「ぢょろっ!」


志乃 「あっ!!」


思わず小声が出た志乃のアソコはついにおチビリが始まってしまった。

まさか、こんな所で!?高校生になって初になる尿モレ経験。
我が目を疑ってしまうほどの焦り、そして異常な尿意。


志乃 「いっ急いでトイレに い…行かなくちゃ!」


走りながら仮設トイレポイントを確認する志乃であったが
すでに思考は悪魔の尿意に制御されていて文字を読むのもおぼつかない。


志乃 「はぁ!はぁ!はぁ!急が…なくちゃ… も…もれちゃう…」


その間にも2回、3回、4回とじょろじょろ尿モレの回数を増やしていく。


志乃 「あっ! だめっ! だめっ! やだっ!!」




そして、ついに志乃は人生初となる…

人前でのおもらしを経験することになった。

身体の力が全て抜ける       戻る





すでにチビっていてびっしょりになっていたランニングパンツと下着。
おもらしが開始したと同時に一瞬で頭が真っ白になり、体温が急上昇する志乃。

もらしながらも数メートル走ったがついに立つ力も失われその場にしゃがみ込む。

どうしていいか分からない志乃には流れるおしっこを見つめるしか成す術が無かった。






異変に気付いたランナーと観客。すぐさま係員に報告すると
女性係員が何人か駆けつけ腰にタオルを巻き休憩ポイントまで案内をする。

関係者以外立ち入ることの出来ない個室で志乃は着替えを済ます。

大人の女性係員が温かいお茶で志乃を慰めました。



今年の春の市民マラソン。


1位  若菜 麻衣


優勝賞品
55インチ液晶テレビ、ファイナルエクラド4




再び志乃と麻衣が勝負するのはもう少し先の物語である。