雫中学校三年一組 川崎 楓。

彼女の嫌いな科目…英語、体育、そして…、


水泳。


楓 (やっ… やばい〜…)


理由はただ一つ。彼女の大好きなオムツを穿けないからだ。

小さい頃から今の今までオムツ着用で生活してきた楓は「我慢」という
感覚が苦手な体質になっていた。

「我慢」にも色々種類はあるがもちろん生理現象の方である。

尿意を覚えてわずか2分ほどで限界が来てしまう彼女、
ダッシュでトイレに向かわないと100%間に合わない。

故にオムツ着用が不可能な水泳の授業はまさに悪夢の授業なのである。


そして今まさに決壊寸前の彼女が居た。




先生 「おい、川崎〜 勝手にどこへ行くんだ〜?」


楓 「トイレですっ!!」


先生 「ふむ、そうか… 気をつけてな…」


すでに楓の体質を理解している先生、すみやかに楓を見送った。

だが、残念な事に半分の距離も行かないうちにおチビリが始まってしまった。



※「じょろっ   じょっ…!」


楓 「あぁっ…! だから嫌なのよっ 水泳は!」


これ以上我慢できない楓はついにその場に立ちすくんでしまう。


楓 「あ〜もうっ! 間に合わないよぅ!」


無駄だとは承知の上だがやっぱりどうしてもアソコをがっちり守ってしまう。

そして…

おもらしが始まろうとしていた… その瞬間!




楓 「!!」


結城 「!」


なんとトイレ帰りの結城とばったり出会いそして目が合う!


楓 「ちょ…ちょっと…!結城…! なんでここに居るのよっ!」


結城 「トイレの帰りだけど… そ…それよりお前…」


結城の目に映るアソコをしっかり押さえて震えている楓の姿。
もしや…?と思った瞬間に目の前で悲劇は起きてしまった…。


楓 「あっ…! あぁ! ああぁっ!」        戻る










結城 「わっ!」


しばらく無言のままおもらしは続く。

恥ずかしくて思わず涙が浮かぶ楓。


結城 「か…川崎…、 大丈夫…か…?」


心配そうにたずねる結城。


楓 「……た   ……わね…」


結城 「ん…?」


楓 「…見た…わね…?」


結城 「…へ?」


楓 「一度ならず二度までも!!私のこの姿、見たわねっ!!」


結城にあの光景が蘇った。そう、幼き頃に目撃している楓のおもらし姿を。


結城 「み…っ!見てないっ! 安心しろ、川崎!」


とっさに嘘をついてしまった結城。


楓 「ウソおっしゃいっ! アンタ責任取んなさいよっ!」


結城 「せ…責任てなんだよ…?」


楓 「男らしく責任取って、わ… わ…私と…」




どうやら様子がおかしい楓。




楓 「私と付き合ってよネっ!!」


結城 「……え?   えええぇ〜〜〜!?」


びっくりするほど突然の告白。さすがの結城も驚かずにはいられない。
そして告白をした楓の鼓動は思い出したかの様に速くなり呼吸も乱れる。


楓 「ハァ… ハァ… ハァ…」


楓 「わ… わ… 私と… つ…付き合って……」


真っ赤な顔で再度問いかける。


結城 「ま…待て! 俺、まず見てないし…、川崎、お前どうしたんだ…?」


さらにしらを切る結城にカチンときた楓。


楓 「じゃあ見てなさいよ! 三度目はもう結婚だからねっ!」


そう怒鳴ると下半身に力を入れ三度目のおもらし体勢に入る楓。

むしろ露出放尿に近いものがあった。


結城 「わぁ〜〜! 待った! わかった! わかったからやめろってば!」


楓 「…!」


楓 「な…なら 付き合ってくれるんでしょうね…?」



結城 「う… う〜ん… まぁ…」


楓 「………付き合って… くれる…?」


結城 「まあ結婚は置いといて、ナ…  よ…よろしく頼むョ…」


その返事を聞いた瞬間楓の気持ちは
先ほどの恥ずかしさから歓喜へと変わった。


楓 「こ… こちらこそ… よろしくお願い…し…します」


実は幼い頃から楓の気持ちを知っていた結城。
その思いもあって妙に楓に引かれる自分に正直になれた。

こうして凄まじい展開の告白は終わった。




そして…、



幼い頃から


ずっと、ず〜〜っと


彼の事が大好きだった楓。



その想いは…

今、結ばれました。