都立雫高校芸能特進科のイベントは月に一回行なわれる。
握手会やグッズの売り出し、ファンへのサービス振る舞い、
この地道な行いが明日へのスターへの階段となるのだ。
特に連休ともなると来客数は数倍に膨れ大忙しになる。
そして無事一日の課題を終え部屋に戻った麻衣は身体を癒す。
麻衣 「ふぅ〜… 疲れたぁ〜…」
麻衣 「お風呂に… 入らなく… ちゃ…」
よほど疲れたのだろう、着の身着のまま
5分も経たないうちに麻衣は深い眠りに就いてしまった。
麻衣 (そういえばトイレに行きたかったんだ…)
意識が無くなる前に一瞬だけ…、麻衣はそう思った…。
そして夢を見た…。
とても切なくて、とても温かい、そして懐かしい香り、
手を離さないように一生懸命握りしめ四人で街を歩く。
少しだけの記憶は大きく大きく現実へと近づき
今まさに愛に包まれたまなざしを麻衣は受け止めていた…。
目に涙を浮かべた瞬間、
麻衣の心は5歳の幼い子供に戻ったのだ。
涙を浮かべたまま服もそのままで
粗相をしてしまう。
大人になって初めてのおねしょ経験の麻衣。
麻衣の体質上その量はとても多くシミはどんどん広がり、2分近くの放出となった。
※チュン、チュチュン… チュン!
小鳥のさえずりで目が覚める麻衣。
意識が戻ったと同時に下半身にものすごく違和感を感じ
慌てて身を起こし自分のおしっこが出る場所を確かめる。
麻衣 「キャァ〜〜〜〜〜〜!!!」
まるで幽霊にでも遭遇したかの様な悲鳴は世界や結城にも確実に届いた。
朋美 「お待たせ〜〜!」
百合 「おはよう〜マイちゃん」
麻衣 「お…おはよう きょ…今日は寒いね!早く暖かい場所に行こっ!」
朋美 「う…うん」
百合 「…!」
待ち合わせの場所を自宅にした事を後で思いっきり後悔する麻衣。
麻衣 「は…早く行こっか!」
世界 「麻衣よ〜 あんまり水分取ってくるんじゃないぞ〜 うはは」
麻衣 「う…うるさいっ!!」
この時点で全てを悟った朋美と百合は
さりげなく麻衣に気を使ってご飯をごちそうしてあげました。